4月:「卯月」
4月の句会はゴールデンウイーク最終日に開かれました。
それもなんと鎌倉で。
平成25年5月6日 於:鎌倉小町通り「養老乃瀧」
兼題:「気」「当季雑詠」
今回は、鎌倉在住の、風信子様。鎌倉検定一級でかつ鎌倉観光ボランテャアガイドの撫春様。
のご案内で北鎌倉を散策し鎌倉の歴史を学びました。句会は16:30より。小町通りの「養老乃瀧」。鎌倉であろうと、新宿であろうと、大騒ぎの句会となりました。
大変残念な事に、吟行とはせず、鎌倉を丁寧にたどる有意義な時を過ごせました。
風信子さま、撫春さまのご案内は流石と感銘いたしました。
心より御礼申し上げます。
☆ 気ぜわしき日々に一息葱坊主 鳥閑
ひとつつまみて酒の肴に
葱坊主同じ季語にマルつける
☆ 気配りもほどほどが良し春時雨 鳥閑
せねですむならなほよろしかり
気配りと紙一重なるお節介
☆ カラフルな気球上がりし初夏の空 ゆめ
何故か嬉しき揚雲雀
「気」と出され浮かんだ「気球」初夏の空
☆ 気儘なるひとり暮らしにつばめ来て ゆめ
この世の憂さをしばし語りぬ
通い来るツバメと聞きし目が点に
☆ 冷えびえて気もそぞろなる花の宴 惟波
美女を侍らせ何をか言はん
花の宴やっぱり外はまだ寒い
☆ 春岬光のなかの小船かな 惟波
春岬てふ季語のあるやなしやと
春光に小舟が揺れて眺め良し
☆ 気は心少し多目に牡丹寺 一兎
これでよきことあると思へば
寺の名に季語があること気が付いた
☆ 嫁がせし娘三人柏餅
一兎
桜餅ではなしとこだわる
マルになる桜餅より柏餅
☆ 古希なりて気楽に過ごす春一日(ひとひ) 素頓
思考能力失せたればこそ
古希祝気楽な時をプレゼント
☆ 仲直り気分広がる春夜かな 素頓
あはれわが手は君の襟元
ごめんねの一言あって春の朝
☆ 気骨ある明治の男夏帽子 摩天
山高帽に背筋伸ばして
頑固さも衰え見せぬ百年目
☆ 幸せは暢気な父さん夏霞 摩天
ああ徘徊も楽しからずや
せっかちな母さん言うは能天気
☆ 雪解川意気揚々と流れゆく 鈴蘭
われ熱燗を手に川下り
山の雪解けて流れて日本海
☆ 春寒しひとり昼餉の即席めん 鈴蘭
給料前の春の一日
どん尻は私の句ですマル願う
☆ 晩春や空気の中で生かされて 一桂
水の中では生きられぬとは
みつをいふ人間だもの空気いる
☆ 鎌倉の山に気は満つ飛花落花 泰山
力強くも悲しくも
鎌倉へ行けない辛さ山笑う
☆ 気風よき江戸前落語若葉風 泰山
冴えわたるなり右團冶落語
落語にも江戸前あると知りました
お気付きと思いますが今回のコメントは、上は、七七。下は、五七五、と受けています。
上は、摩天さん。下は鈴蘭さんのコメントです。コメントを書くというのはかなり大変な事、と会員は常に思っています。ついにおふたりが苦肉の策として、上句と下句という方法のコメントをしました。以前一兎さんが軽妙な下句つけをしました。これも又一興でした。
皆さんご苦労しています。
♪〜〜【一休みコーナー】〜〜♪
鎌倉、英勝寺の山門。関東大震災で倒壊したが、2011年その古材を使い再建されました。
石の会会員の鳥閑さんが再建にあたり寄付をなさったそうです。会員として嬉しいお話です。
多分、柱の一本が鳥閑さんのご寄附により建てられたと思います。
亀ヶ谷坂を行く一行。とにかくまっすぐには歩きません。
てんでんばらばら、あっち観たりこっち観たりおしゃべりしたり
浄智寺(多分)やっとガイドさんのお話を聞くようになりました。
小学生の遠足のようです。
真面目に境内を見学しています。鎌倉七福神の布袋様がやぐらの中においでになります。
石の会は一応俳句の会です。本日の第一目的、高浜虚子のお墓参り。
献花の絶えない流石俳句の神様のお墓でした
そして・・・
虚子の愛人と言われた「森田愛子」のお墓が少し離れた場所に、虚子のお墓に向かって楚々と建てられています。その周りでやかましく虚子への憧憬を語るメンバー達。今回一番盛り上がった
場所でした。
ガイドの撫春さま。参考の資料をご用意くださり、行く先々では、写真などもご用意くださり、わかりやすい説明をしていただきました。途中での、風信子さまとの掛け合いも大変楽しい探索
でした。又の機会をお願いいたします。ありがとうございました。
画像は、すべて風信子様よりご提供いただきました。良い画像がかなりあります。
今後少しづつ更新させていただきます。 ありがとうございました。

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