3月:弥生
平成24年3月24日(土) 場所:新宿「くらくら」
兼題 「風船」「当季雑詠」
今月もお仕事多忙の中、素頓さんが参加。
一同大いに盛り上がりお腹を抱えての大笑いの句会となりました。
☆風船の少ししぼみてえ宴あと 惟波
どんちゃん騒ぎで財布もしぼむ
☆和菓子屋に優し色満つ春浅し 惟波
春は店先から
西海さんは久しぶりの素頓さんとの再会で句にもその喜びがあふれ、名句が詠まれています。
☆紙風船越中びとの置き土産 西海
ふんどしも
☆風船のミッキーも良く駅の中 西海
トムもジェリーもいたよ
☆ふんわりと風船の旅白い雲 素頓
風船おじさんどこへ行ったかな
☆風船の離れて遠し空の青 素頓
風船とくれば青空、呼応の条件
☆風船や屋台の声の歯切れよさ 鳥閑
らっしゃい、らっしゃい、風船もって行け
☆風船に祈りを込めて飛ばしけり 鳥閑
五億円当たりますように
☆目をつむり耳をふさぎてゴム風船 摩天
バァーーン!!
☆白酒や頃合いもよく女寄席 摩天
寄席終わり頃合いも良く居酒屋へ
☆突かれてはいよいよ丸く紙風船 一兎
しわもふえ程よくソフトになり
☆放たれて風船帰るところなし 一兎
山口誓子の句は特攻隊の追悼句だそうです。
☆子供らは風船売りをとりかこみ ゆめ
袋叩きにしましたとさ
☆サーカス来ピエロに風船もらいけり ゆめ
来「の」でも可
☆風船と一緒に寝ている台所 一桂
キッチンドリンカーなれの果て
☆ホワイトデーあげてないからもらえない 一桂
貰ってないからあげられない
☆大空へ風船放たる追悼式 鈴蘭
そうしてサイレンも
☆遅咲きに焦ることなし梅の花 鈴蘭
めまぐるしい現代。ホッとする一句
☆紙風船折り方忘れ戸惑いし 泰山
この頃よく忘れる
☆風船や髪黒々と少女達 泰山
茶髪がいないのでほっとします。
今月の話題句
物言えぬ抗議術なし犬ふぐり 鈴蘭
犬ふぐりが季語とは俳句は奥が深い。
参照の「オオイヌノフグリ」草。(撮影・鈴蘭さん)
兎に角、箸が転んでも可笑しいという年でもないのに笑いっぱなしの一同。
何処かが切れてしまったのかもしれない。
「くらくら」の常連らしき青年が、笑う句会に釣られてしまったのか、句を二句詠んでくれる
☆ はんみょうあついなつなかさまよいつ 落合
☆ クラクラははるさめなかばたのしいな 落合
またお会いできる時があるとイイデスネ
謎々です。これはなんでしょう?

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