3月:弥生
平成21年3月29日(日) 於:新宿「咲くら」
兼題「春の夜」「春の宵」「当季雑詠」
開花は早かったけど、寒さが戻ったり、雨になったりで花の開きが遅くなってしまった今年の桜情報でした。
今月は、桜にちなんで「咲くら」というお店での句会。
わいわいがやがや、相変わらずの可笑しな句会となりました。
句会終了後、時間が早いせいもあり、新宿の観光地ゴールデン街の探索もしました。
見聞が広がった石の会です。
今月の句について、摩天さんのご友人で、俳句歴20年という方に選句をしていただきました。最後に掲載いたします。
☆まな板の烏賊の眼虚ろ春の宵 惟波
烏賊は夏の季語だと思うけれど。それはそれとして趣のある句。
☆南無阿弥とつぶやき鍋へ浅蜊汁 惟波
泥鰌鍋もそう。だけど女性は平然としているんだよね。
☆春の夜の電車は眠る右左 一兎
居眠り運転に違いない
☆膝枕なくて手枕よひの春 一兎
そのまま寝てしまうと風邪ですよ。
☆月影の楚々とうつりし夜半の春 素頓
月と相性がよいのか、なんと4句も
☆若き日の夢見る春夜月白し 素頓
月淡しでは?
☆止まり木やかだるきバーの夜半の春 摩天
ママが木に「もう看板にしようかしら」と言う僕は「・・・」
☆遺伝子のおもむくままに春の夜 摩天
私は猫になりたい。
☆春夜にて手を握りをり老夫婦 一桂
私はお線香を握っております。
☆春の宵本庄からの一人旅 一桂
庄内からはおくり人
☆春の夜の読書三昧悪くなし 鳥閑
偉い!私は「読書3行眠くなる」です
☆三椏の花は濃くなり円くなり 鳥閑
読めないけれど、リズムが良さそう。
☆春の宵すばえの先に月昇る 泰山
見事な写生句。「すばえ」って知りませんでした。
☆初蝶や朝のひかりに生まれけり 泰山
「「や」「かな」の二段切れが気になりますが、ほのぼのとした名句です。
★摩天さんご友人の選句
◎春宵や星影淡き鐘の声 素頓
春宵や街路の灯り消えかかる 泰山
遺伝子のおもむくままに春の夜 摩天
春の宵すばえの先に月昇る 泰山
春の夜やワイングラスの細き指 摩天
まな板の烏賊の眼虚ろ春の宵 惟波
宵の春猫の寝息の心地よき 泰山
◎三椏の花は濃くなり円くなり 鳥閑
なんおそのマスクをくぐるスギ花粉 摩天
春光や娘の眉の調へり 一兎
以上でした。 どうも摩天さんの句が多く取られているような・・
やはり長年のお付き合いで感性が似て来ているのかもしれません
これからもよろしくお願いいたします。
話題の三椏です。

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