今年の夏の妖怪関連の最も大きなトピックスは、映画『
妖怪大戦争 ガーディアンズ』の公開であります。まだ公開中ですので、公式サイトやそこからのリンク先等でアナウンスされている内容以外は、いわゆる"ネタバレ"になるので、今回の記事では避けますが、この映画のキーワードの一つに"
フォッサマグナ"というのがあります。この映画で主人公や妖怪達そして「
大魔神」が立ち向かう相手は、そのフォッサマグナに眠る古代の化石達が一つに集結し、姿を変えた巨大な「
妖怪獣」であります。で、このフォッサマグナから妖怪が生まれ出るというシチュエーションですが、これは製作総指揮である「
アリャマタコリャマタ(
荒俣宏)」氏の発想だと思われます。それは、アリャマタ氏が出演した今年の1月3日放送のNHK『
英雄たちの選択 スペシャル「
古代人のこころを発掘せよ!!」』の冒頭の縄文式土器に関する発言から窺い知れる事ができます。要約すると「自分は
尖石(遺跡)が大好きで、よく行く。見渡す限り装飾の入った器や土偶があって、そこで魔術的思考をやっみたら判った事がある。あの辺は元フォッサマグナで海だったので、地面に化石がぞろぞろとある。縄文人は作る土器の装飾ははこれらを真似しているのである。」と言及されており、「
妖怪獣」もこの遺跡での化石体験からインスパイアされたと推察されます。ちなみに、本映画に登場する土偶があるのですが、これは尖石遺跡がある長野県茅野市と同じ市内の遺跡から出土した国宝「
仮面の女神」とそっくりでありました。
[左]:仮面の女神 ・ [右]:妖怪大戦争の土偶
ところで、この映画に登場する古今東西の妖怪は、子供達も安心して観られるよう前回同様どこかコミカルで、見かけの恐ろしさはあまり感じられないのですが、一つ恐かった妖怪を選ぶならなら「
大首」(
2015/10/10の記事参照)であります。登場は一瞬でしたが、不気味ではありました。
2005年の『妖怪大戦争』に登場した「大首」より、格段と恐くなりました。
ところで、この「
大首」のように、扉全体に頭だけ現れて、人を驚かす妖怪の図画は水木しげる大先生も「
おっかむろ」という妖怪で描かれております。尚、この妖怪は「
たんたん坊」だったり「
おおかむろ」だったり(
2015/10/15の記事参照)、ややこしい妖怪の一つであります。
映画では「大首」の方で良かったと思います。
妖怪ではありませんが、自分が、最近でかい頭で驚いたのは、『
バイオハザード RE:3』のダウンタウンの大通りで、緊張感の中、雰囲気とは場違いな姿の「
チャーリーくん」の巨大な頭が転がってきたところであります。避けきれなければ即死であります。
それでは最後に、
8/15の記事で
レベッカさんのサービスカットを載せたように、今回は『
バイオハザード HDリマスター』から、
ジルさんのスクリーンショットです。
レベッカさんみたいに、露骨なパンチラはありませんが、大人の色気を感じて下さい。館の1階にある応接間の吊り天井からバリーに助けられるシーン、他2カットです。
(画像はクリックで、横960ピクセルに拡大します。)
中庭地下の転がって来る巨大岩の回避シーンで、一瞬見えるパンツの色は白でした。

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