今回もSF系妖怪を幾つか紹介します。括りは妖怪の名前が付いた怪獣です。トップバッターは『
ウルトラマンA』に登場する"
河童超獣"の「
キングカッパー」。
最期は無惨にも、縦に真っ二つにされます。妖怪ではないので、魂は出ません。
次は『
ウルトラマンダイナ』に登場する"凶獣"「
姑獲鳥(コカクチョウ)」。ちなみに、モデルとなった妖怪の「
姑獲鳥」ですが、江戸時代中期の妖怪絵師
鳥山石燕による『
画図百鬼夜行』においては、「
姑獲鳥」は妊婦さんの妖怪(
産女)となっており、ややこしい妖怪の一つであります。
その胸のふくらみは、もしかすると「産女」も混ざってるのか!?
3体目は『
ウルトラマンコスモス』に登場した"童心妖怪" 「
ヤマワラワ」。設定的には"童心妖怪"とあるように、元々は怪獣ではなく、有益妖怪の一つである妖怪「
山童」(
2017/3/25の記事参照)が巨大怪獣と化した状態であります。尚、解説にある「
ヤマワラワ」が封印した「
マハゲノム」も妖怪で、国を滅ぼす力を持つと言われていました。
鬼太郎、肝心な時に何してたん?
四番は『
ウルトラマンタロウ』に登場した鬼面宇宙人である"きさらぎ星人"「
オニバンバ」。その名を妖怪にすると「
鬼婆」となります。節分の日だけとは言え、仲間である「
鬼」が人間に虐められるのが不愉快で、"きさらぎ星"からやって来ました。
節分の鬼と同じ、豆をぶつけられて、退散します。良い子のみんなも大丈夫。
次は、パチモノ怪獣から"猿獣"「
ブルブル」。同じ名前の古典妖怪に「
震々(ぶるぶる)」というのがおりますが、共通点は、冷やっとする感じがするところくらいです。
どうしたの、寒そうにして。そのミサイル、どこで拾ったの?危ないよ。
ラストは、妖怪の名前こそついておりませんが、妖怪の仲間にして欲しい怪獣を紹介。「
オニバンバ」と同じ『
ウルトラマンタロウ』に登場した"うす怪獣"「
モチロン」です。妖怪として欲しい理由は、その出生理由と月出身であることもポイントですが、その臼に顔と手足が生じた姿が、臼の
付喪神といっても、ぜんぜん違和感の無い姿となっているからです。
月で「玉兔」と「桂男」と、仲良く暮らしている事でしょう。

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