2020/12/28の記事に続き、妖怪っぽい宇宙人や宇宙怪奇生物を紹介します。かの水木大先生も、古今東西の妖怪だけではなく、宇宙からの妖怪を登場させたり、ゲゲゲの鬼太郎のエピソードにおいては、その舞台を宇宙にまで拡げたりしてしております。本ブログでも以前の記事で、幾つかの事例を挙げておりますが、先ず今回は本ブログでは未出の図画を、『
SF妖画大集』から2点。
全身が白い毛で覆われた怪奇生物は妖怪っぽい名前が付いた「
金目(きんめ)」。"目が金色"だからという単純な理由のようです。その後の青い怪奇生物は「
手無し」これも妖怪にありそうな名前の、大きな足だけの怪獣です。もしかすると妖怪「
二本足」からイメージしたのかもしれません。赤いのは「
一ツ目アメーバ」。「
一つ目小僧」のアメーバ版です。
次の図画は、『
●火星人大侵略』。この絵に登場する「
火星人」は、昔から想像されていた"タコ型"の姿をしております。
水木大先生も、他の姿で表すのが面倒だったのかもしれません。
では、水木大先生からは離れ、その他の妖怪っぽい姿の宇宙人を幾つか紹介しましょう。最初は「
宇宙ヒル」。あらゆる物質を、丸く巨大な口から吸収するという特徴は、「
ヤカンズル」(
2018/4/14の記事参照)を彷彿させます。
最初は"ちっぽけ"だったのに、この大きさ! さすがに宇宙はスケールが違う。
次は侵略してくる「
火星人」とは異なり、臆病なため、他の星を侵略するなどという恐ろしい事はとても考える事ができなかったとされる「
パペッティア人」です。宇宙船には恐くて乗れない代わりに、住んでいる惑星を"重力ドライブ"で移動させる技術をもっています。
こんな姿で、地球人より優れた文明をもつとは、宇宙、恐るべしです。
次は「
ズノウ星人」です。その大脳に脚が生えた姿は、ぐにゃぐにゃした皮膚に包まれていて、まるで妖怪「
ぬっぺふほふ」のようです。目は前後にあり、睨まれると動けなくなります。又、人間に憑依する際は、"火の玉"になるという、まるで妖怪の様な宇宙人です。
それにしても、ブーツはどうやって履いたのでしょうか。
最後は「
ぼったん人」。説明文の通り、確かに"のろまでお人よし"そうではありますが、頭はよさそうには見えません。
とにかく、その名前は変えてもらった方がいいと思います。

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