新型コロナウイルス感染状況が、何かイヤな感じになってきております。ただ、現状での国や都道府県の判断は、相変わらず経済優先で突っ走っているようであります。下の図画は水木大先生の作品「
地相眼」からの一コマで、カクカクシカジカにより、莫大な財産をもつ実業家が、我が子をとるか、財産をとるかの選択をしなければならない時、利権者の一人が放った言葉です。まさに、今の政府/行政のトップの本音を言い表しているようです。
結局、実業家は財産確保の為、我が子を犠牲にしたという、バッドエンド。
この作品は
京極夏彦氏選による水木しげる大先生の作品集「
ゲゲゲの素」に採録されております。・・・で、同書にある「
心配屋」では、製薬会社社長の息子が、カクカクシカジカにより、"
究極薬品"の研究に没頭し始めた時の、社長の台詞が、恐い。
コロナは医学・医療の進歩を加速してるかもしれませんが、この発言はNGであります。
さらに同書の、「
原始さん」では、カクカクシカジカにより、都内の建物を壊し続ける「
原始さん」が、無敵だと判った時の政府の無責任な対応を伝えるニュースが驚き。"withコロナ"を推進する考えと、通じるところがあるかもしれません。
要は、「為す術がない」ってことですね。
また、「
原始さん」には、作品中の理由は違いますが、現在において、ネット配信動画などが隆盛している状況から、近い将来起こるであろう事を予見しているシーンがあります。
CMの無いNHKだけは、ぶっ壊れないようです。
新型コロナウイルス感染者が、都会に多いのは以前からの傾向ですが、これも同書採録の「
足跡の怪」(ゲゲゲの鬼太郎アニメ版は、
2012/4/1の記事参照)の最後のコマに、その一因が記されております。東京の住民がカクカクシカジカで、行ってはいけない「
入らずの山」に入って、「
タイタンボウの穴」にいたずらし、凄惨な死を遂げるというストーリーです。
政府は、"おっかねぇもの"は判らないようにして、"おっ金ぇ"を使わせてますね。
最後は、再び「
地相眼」から、親に見殺しにされた息子の最期の心情を語るコマ。息子は、「
チミモウリョウの国」から来た巨大なミミズによって、ミミズの穴に引き込まれ、
鬼火にあぶられたり、オケラに切り裂かれたり、ミミズにぐるぐる巻きにされて、"無機質の玉"(
地相眼)に変えられてしまうのであります。
・・・シーーーン

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