3/10の記事で、ヨーロッパにおける新型コロナ禍が最悪の国、イタリアの妖怪を紹介しましたが、今回はイタリアに次ぐ感染症罹災国であるスペインの妖怪です。もはや両国にとっては、ウイルスは何よりも恐ろしい存在となり、妖怪も身の縮む思いをしているのかもしれません。先ず、水木しげる大先生による『
世界の妖怪大百科』ですが、イタリア妖怪は一つも掲載が無かったのに対し、スペイン妖怪は辛うじて、「
グェスティア(La Güestia)」という、死者の行列とされる妖怪が採録されておりました。
皆が同じような装束で、行列をなす妖怪なら、日本にも「
七人同行」(
2011/10/2の記事参照)がおりますが、遭遇すると死んでしまうという点で、類似しております。又、上の図画は簡略化された姿で描かれておりますので、調べてみると、この妖怪の別名である"
Santa Compaña"名義ですが、詳細な姿は下の画像の様である事が判りました。
うん、こんな妖怪だったら、確かに出会ったらアウトやろね。
佐藤有文氏による『
いちばんくわしい世界妖怪図鑑』からは、2つの妖怪が収録されております。海の妖獣の「
大蛇海」と悪魔の「
タムズ」です。
2013年、スペインの浜辺に体長4メートルの怪獣の死骸が上がるという"怪"的事件(
チャイナネット [中国網]) がありましたが、これよりも、大量に油を分泌する点からみても、日本妖怪の「
イクチ」に近い妖怪であると思われます。
解説文に危ない単語が使われておりますので、ノーコメントでお願いします。
『
妖怪大全科』からは、吸血鬼の「
ブルーカ」。但し、その図画は抱き合って飛ぶ2人の「
コウモリ男」が描かれており、ひょっとすると、出典元はこの妖怪と直接関係が無いのかもしれません。
堤防の上に佇む二人の影に方が気になります。
さて、新型コロナウイルス除けとして、期待の「
アマビエ」ですが、その後の様子を、
3/28の記事に続き、『
桜田です!』で探ってみると・・・
あの日本政府に任せるってとこまで、役立たずになっている模様。

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