前回の記事で参照した"
妖怪攻略大図鑑"には、日本妖怪を人気投票とインターネットでの検索件数を基に170位までランキングし、「力」・「大きさ」・「速度」・「危険度」・「技」を"A"から"E"までそれぞれ5段階評価したレーダーチャートが付記されています。仮に"A"=5点、"B"=4点、"C"=3点、"D"=2点、"E"=1点とポイントを付けて、満点を25点とした場合、高得点では22点の「
牛鬼」・「
ダイダラボッチ」・「
烏天狗」・「
土蜘蛛」がベスト4。いづれもメジャー妖怪で本ブログにもしばしば登場します。それに続く21点の妖怪は意外にも、人気131位の「
清姫」、152位の「
くびれ鬼」。上位4妖怪は"C"の評価がいづれも1つはあるのですが、この2妖怪は全ての項目で「B」以上ですので、ウイークポイントが無い妖怪といえます。このうち「
清姫」は
2012/9/12の記事等で既出ですので、今回は「
くびれ鬼」について言及します。「
くびれ鬼」の"
くびれ"は漢字で「縊」と書き、"首を絞めて殺す"という恐ろしい意味をもっています。下の図画と解説文は「
いちばんくわしい日本妖怪図鑑」からです。
恐ろしい顔。襲われた人の形相も凄まじい。もうこいつは、単なる殺人鬼です。
「
くびれ鬼」は水木しげる大先生も図画を描かれておりますし、"ゲゲゲの鬼太郎アニメ"でも何度か登場しております。第5シリーズアニメでは『
第62話 くびれ鬼が死をまねく』で鬼太郎と敵対し、退治させられました。
両手で自分の髪の毛を掴むスタイルがデフォルトです。
このエピソードは占い師となった妖怪横丁の住人「
アマビエ」がオープンさせた"
アマビエの小部屋"に悩み多き人気アイドル「
AYA」が訪ねるところから、展開していきます。
アマビエはAYAの大ファン。一体どうやってCDを手に入れたか、気にはなります。
ここでの「
くびれ鬼」は"首を絞めて殺す"事はせず、「死にたい・・・」と呟いた人を"死の世界"へ引きずり込んでしまうという悪行を働きます。
AYAも「
くびれ鬼」の手に掛かりますが、鬼太郎に無事助けてもらえました。
お判りのように、
AYAはかなりの美少女キャラで、当時は"ネコ娘ヲタ"の大きいお兄ちゃん達も、その顔とスタイルに惑わされたかもしれません。
これは、ねらってますわ。
結局、AYAの腰が"くびれ鬼"っていうオチです。

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