"ポケモンGO"が大ブームです。そのゲームで使うメインアイテムが"モンスターボール"、今日も無数の"モンスターボール"が仮想世界で飛び交っております。"モンスターボール"を日本語にすれば、さしづめ"妖怪球"、で、今回は球状の妖怪をピックアップしてみます。代表格はやっぱり「
ベアード」様。このブログの頻出妖怪の一つです。他にも「
一目連」といった巨大な球形妖怪もおりますが、最も巨大な球形妖怪だと思うのが、昭和43年刊行の少年マガジン28号掲載の『
宇宙の秘境魔境50』の一つ、「
生きている星」でしょう。
昔やったスーファミのスターフォックスにもこんな星が出てきたような気がします。
妖怪らしい妖怪なら、「
千々古」。"宙を飛ぶ黒い球体のような妖怪で、捕まえてみると、ただの鈴の入った鞠だった"という
百物語の中の怪談の一つであります。下の図画は水木大先生による「
千々古」です。
ただの黒い鞠をこれ程、妖怪らしく描ける水木大先生はやっぱり凄いです。
あと、完全な球ではありませんが、人魂の一種の「
タマセ」が、これも水木大先生にかかると、単純な描画の中に、そこはかとない不安感を醸し出してきます。
この畳の質感が凄い。畳だけでも恐いと思います。
ところで、ポケモンはモンスターボールの中に捕らわれますが、もし人間が球体の中に入ってしまったらどうなるでしょう。一つの答えが「
狂気の大かがみ地獄」。内部前面が鏡となっている球体は「
鏡地獄」となり、入った人は発狂してしまうという代物です。
涎を垂らして、発狂した表情が "まさに"って感じで怖い。 こっち見んな!
先程、黒い鞠の妖怪を紹介しましたが、"鞠"に関係する怪奇モノでは「
悪魔の手毬唄」が有名でしょう。映画やテレビドラマにもなっています。
日本人形がもし鞠を投げたらと思うと・・・ これが本当の"妖怪球"であります。
この「
悪魔の手毬唄」には漫画版もありまして、ストーリーでは「
悪魔の手毬唄」という楽曲をトップレスな女性3人のグループ"
リリス"がヒットさせているという設定。まぁ、「
リリス」とは女性の悪霊の名前(
Wikipedia)ですので、まんざら間違いではありません。
この御時世なら、きっとこう・・・語りかけます。「変態! この人、痴漢です!」

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