先日、三省堂が作った小学校1年生の国語の教科書の中に、女の子の腕が3本あるように見えるイラストが見つかり、同社は世に出た約1万冊を回収・交換を始めた旨のニュース(
FNN)が世間を少し騒がしたようです。本当に手が3本ある人物がいるとすれば、「これは"お化け"で恐い。」か、「先天的に異常があって可哀想だけど、気味が悪い。」の感情が自然に湧くし、まぁミスかもしれませんが小学1年生向けなら、やっぱり取り替えるべきなんでしょうね。
実は、先天的に異常があって、手が3本あるキャラクターが登場する名作漫画作品があり、TVアニメ化もされています。そのキャラクターは「
カムイ外伝」に登場する「
名張の五ッ」です。両手を塞がれた形になって、相手が油断したところを3本目の手で仕留めるという必殺技をもつ忍者であります。"
五ッ"というネーミングは手足の数の合計を表しているのかもしれません。
今の時世では、TV放映はもう無理かもしれませんね。
「
名張の五ッ」のように人間の手が3本だったら、着衣で隠す事はできるでしょうが、足が3本だったら、なかなかそうはいきませんし、当然これも畏怖の対象になってしまいます。例えば・・・
靴とか靴下は同じもの2組買わないといけないし、苦労が多そうです。
妖怪的なら、「
3本足の人形(リカちゃん)」が「
口裂け女」や「
トイレの花子さん」と同様な
都市伝説ではありますが、一部の人々を恐怖におののかせております。
組立て作業でパンツ穿かせようにも穿けないし、絶対判るでしょ。それともノーパン?
さらに手足に関する異常で妖怪扱いされたケースとしては、江戸末期〜明治時代の描かれた妖怪図鑑"
怪奇談絵詞"に「
丑女」なる異形の女性が掲載されております。
これらのように手足の数や形状が異常な姿をしている場合、人間はそれらを"妖怪"という括りの中でネーミングして、正常な人間と区別する事で、それらに対しては人間的な感情を捨て去るという楽な方法をとってきたのかもしれません。
それでは、本件の最後に相応しい妖怪を紹介しましょう。日本産ではありませんが、「
いちばんくわしい世界妖怪図鑑」から、アフリカの「
さかさ男」です。
3回目の質問は流れから、「おまえは童貞か」でしょう。「処女だ」と答えましょう。
余談ですが、
南條武著「
完全図解シリーズ 妖怪ミステリー」の冒頭で"妖怪誕生"に関する論説が日本神話に絡めて記載されているのですが、その挿絵とコピーが下の図画…。
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