2009/7/1
Night with her Train of Stars… Children of The Night

【夜が星々を引き連れて…】エドワード・ロバート・ヒューズ
これは、エドワード・ロバート・ヒューズの【Night with her Train of Stars】と云う絵。
以前、ラファエル前派の展覧会で始めて本物を見て、一目で虜になってしまいました。
この、【Night with her Train of Stars】と云うタイトル、本やweb上だと《夜と星の列車》と表記されている事が多いのですが、初見で見たタイトルは《夜が星々を引き連れて…》と云うタイトルだったように思います。
私は、まずこのタイトルにヤラレてしまったのですが、絵の雰囲気にさらに美しい幻想を生む誠に見事な日本語の表記に思えます。
そして、この《夜》が、輝ける幼い星達を引き連れ、静粛に、しかし、まるで遠足の様に楽しげに暗い宙を渡って行く様子が、今回イメージするイベントの主題…と、云いますか、目指す処であったりする訳です。

【舞姫の褒美】加藤月夜丸
《舞姫の褒美》とは、云わずと知れたサロメの物語をモチーフにされているのですが、じつは、私的にオスカー・ワイルドの戯曲、《サロメ》は大好きな話で、また、主題としてもとても大好きなモチーフの一つです。
この、《舞姫の褒美》とは、預言者ヨハネの首なのですが、褒美に意の侭にならない恋しい男の首を強請るサロメという、少女の純粋さと邪悪さが同居した未発達な子宮ドライヴァ的発想は、女性全てが有する《業》や《原罪》に通じているような……。
そして、加藤氏の緻密に描かれたモノクロームの絵の下には、果てしない深紅の闇が隠れているように感じられるのです。
さて、この、背筋も凍る《褒美》……この開けてはいけない、覘き見てはいけないような不吉さを漂わせつつも、好奇心を揺さぶられる奇妙な感覚……一言で云うなら、一種の如何わしさ……は、ゴシック・ロマンと美徳と善行の陰に果てしない闇を抱いていたヴィクトリア朝のイメージに合致すると思います。
私の手掛ける幾つかのイベント、そのような、如何わしくも傍若無人に優雅なイベントに育てて行きたいと思います。
……そして、願わくば御同好の皆様にも御賛同頂ければ幸いです。
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第一回†月夜ノ闇市†
†開催日:2009.7.3 (fri) 〜 2009.7.5 (sun)
†会場:東中野レンタルスペース http://ms-web.jp/gallery/
〒164-0003 東京都中野区東中野4-4-5-203
tel 070-6611-4518
†時間:Open 11:00 † Close 20:00
†ゴシックやホラー関係のフリーマーケットを中心に、ハンドメイド品や作品展示などを行います。
†詳細:http://roseandblood.jugem.jp/
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4330751
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今週末、東中野にて
出展者・スタッフ一同お待ち申し上げております。
