昨日の土曜には久々
5本DVD借りてきた
昨日観た
「クリムゾンリバー2-黙示録の天使たち-」と「スターシップトゥルパーズ2」の話はすまい
したくない
さて今日の映画は3本目に観た2003年ノルウェー・スウェーデン合作の「
キッチンストーリー」
1950年代にスウェーデンで実際に行われた、台所での主婦の動線調査を元に作られているそうだ
スウェーデンからノルウェーの田舎町に住む男性の独身老人の家に調査員がやってくる
その調査員は、
台所の隅に高い椅子を置き、一日中座って台所での老人の行動を記録していく。ルールはひとつ。絶対に会話をしない、干渉しないこと
典型的なガンコ爺さんのような被験者と真面目一方の観察者との奇妙な生活が始まる
ある日煙草を切らした老人に調査員が煙草を渡し、お礼にコーヒーをふるまったことからルールは破られていく
ネットでの評判は芳しくなく、「起伏がない」「感動するほどでもない」「ほのぼのしてはいる」といったものが多かったが、私と家内は前半の
二人の奇妙な探り合いに上品なユーモアが散りばめられクスクスのしどうしだった
後半は二人の交流を描いているが
「話をしないとお互い理解できない」という監督のメッセージ通り、実は互いに暖かい心の持ち主であり、いたわり合いながら時間が流れていく
何もない北欧の田舎町で特に大きな出来事もなく静かに時が流れていく、美味しいチーズとパンを食べ、バーボンを飲みながら、パイプを吹かしながら、人をいたわり大事に思いながら
きっとこれこそもっとも
「幸福な時間」ではないか
なにも起こらないことこそ・・・・
そして、こんな何も起こらない映画を観ているゆったりとした時間も又
幸福な時間ではないかと
映画の最後ドラマが用意されてはいるが、そういう「結果」を観る映画ではないような気がする
最後のシーン登場人物の一人が(これから観る人のため誰とは書かない)電話のベルを聞いた後、優しい顔をして、二人分のコーヒーカップが用意されたテーブルがアップになる
まさに
幸福な時間
しかし、レンタルビデオ屋で
ホラー、SF、アクション、はたまたこうした佳作の小品とぐちゃぐちゃのジャンルであれこれ取っては戻し、取っては戻す私を「観察」している人がいるとしたらどう思うだろうか?


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