2chのなかで
「きっと自分しか知らない映画」というスレッドがあって面白く読みました。何本かは観たことありました。でも大半が所謂、大作、ヒット作のパクリモンや超カルト作なので観たことありませんでした
そこで、私も自分が見た映画で比較的知名度の低そうな映画を何本かご紹介します。もちろん「お薦め」だから紹介するのです
「田舎の日曜日」(84・仏)
なんてったって必見。1912年のパリ郊外の田園に囲まれた田舎に住む老画家のもとへ息子夫婦と娘がやってくる。ゆったりとゆったりと流れていく時の流れが、ため息のでるほど美しい風景の中で過ぎていく
「Mバタフライ」(93・米)
1964年北京での話。フランスの外交官(ジェレミー・アイアンズ)は中国人の歌姫に出会い恋をしてしまう。しかし彼女?は国から差し向けられた女装のスパイだった。歌姫をあのジョン・ローンが文字通り熱演。しかしこの話が実話とは。非常に変わった映画
「桜桃の味」(97・イラン)
自殺願望の主人公が街中を車で走り、自殺を手伝ってくれる人を捜す、という映画。なんとイラン映画。これがメチャクチャ良い。優しくなれる。ゲラゲラ笑う映画ではないので注意。最後の楽屋落ちのショットも実は映画のテーマを際だたせるのに効果を発揮している
「ドリームチャイルド」(85・英)
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」にはモデルがいるのは有名な話だが、この映画は高齢になったそのアリスがアメリカに招待された時のことを描いている。(本当にそんなことがあったかは知らない)映画の中でお婆ちゃんのアリスは、遠い昔ルイス・キャロルにしつこくつきまとまわれていたことを思い出す。それは少女のアリスにとっては、ませた子供が自分の可愛らしさで大人をからかうようなものでもあり、しかし一方ではキャロルの自分を見つめる瞳は独特の熱っぽさがあり気味の悪いものでもあった。加えてアリスは「不思議の国」の住人たちの幻想にもさいなまされる。その幻想シーンは今は亡きマペットの神様ジム・ヘンソンによるもので、「不思議の国のアリス」の登場キャラクターが次々に出てくる。まさに実写版「不思議の国のアリス」とも言うべきもので、非常に精巧なSFXが妖しい美しさとダークな不気味さに包まれている。このシーンを見るだけでも必見。さらに、あのポール・マッカートニーの最初の内縁の妻(つまり一緒に住んでいた)ジェーン・アッシャーが出演している


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