癒し系という言葉が定着して久しい
「癒し系ミュージック」「癒し系アイドル」
もちろんこれらは全ての人に「癒し」を与える訳ではなく
全く癒やされない人も多いだろう
むしろ、これは
統計学的な問題で
ある程度多数に癒しを与える(であろう)ものに付与されているジャンルのようだ
人によってはヘビーなロックに癒やされることもあるだろうし
こんなものは多数決でもなんでもなく
その人が癒しと感じるかどうかだろう
そうした中で「癒し系」と名付けられたものは
比較的多くの人に癒しを与える(だろう)ものだと
繰り返すが
「多数決」ではないので
癒やされる人が多いものに癒やされない人がヘンだとか言うつもりもない
そんなことは
ファシズムだから
ではCDショップで癒し系という棚があったりするのは何故だろう?
これも繰り返しになるが、より多くの人に癒しを与えるであろうと「判断」された音楽であり、別に「騙されて買う」ものでもない
ある人は「ああホントだ」と思うし、
ある人は「こんなものには癒やされないな」
それでいいのだ
多数が指示するものを定番とは言うかもしれないけど
何事も人それぞれという気がする
だから、昔ラジオで歌舞伎より大道芸の方が純粋だ、と言っていた人がいたが、それも余計なことで、歌舞伎で問題になるのは世襲制であることで、一人前になる修行については、控えめに言っても大道芸に決して引けを取らないであろう
ただ、非常に支持があったり「有名」だったり、いろいろなものに影響を与えたものを「メジャー」と呼ぶことはある
何度も言うが「メジャーがエライ」などと言う気はさらさらない
以前の職場で飲み会があり、音楽好きの同僚と話をしてて
「メジャー」と「マイナー」の話になった
前フリが長かったけど
私は彼に
「ビートルズはメジャーだよね」と言ったら
彼は
「ビートルズのどこがメジャーなんだよ
マイルス・デイビスの方がメジャーさ」と言うので
(統計学的に)
「ビートルズはそのキャリアや影響力からメジャーと言っていいのでは?」
と言うと
「ビートルズのようなマイナーな存在をメジャーと言うのは
お前が人間としてマイナーな証拠だ」と言う
その後色々議論になったが省略する
家に戻り妻にこのことを話すと
「私はマイルスなんとかは知らないけどビートルズは知ってるし
誰でも知ってるから、私に言わせるとビートルズの方がメジャーね」と
どおも「彼」のいうメジャー、マイナーは「高級」「低俗」という違う意味で使っているようであった
いよいよ大団円
くだんの
「マイルスこそメジャー男」に
「1ヶ月ほど前に、君がせがむから貸してあげたビートルズのビデオ早く返せよ。もう見たんだろ?」と言うと
「あんなマイナーなバンドのビデオなんか見てねーよ」
と言い放った
誰かが酒席の上での暴言だろうと言ったが
私は言いたい
「酒を飲んでたからと許されることはただのひとつもない」と

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