ゾロアスター教「スプンタ・マンユ」:ゾロアスター教に於いて崇拝される善神アムシャ・スプンタの筆頭で、「創造」を司るとされる。その名はアヴェスター語で「聖なる霊」を意味する。創世神話によれば、世界の始まりの時、スプンタ・マンユはもう一人の創造神アンラ・マンユと出会ったという。そして、スプンタ・マンユは世界の二大原理のうち「善」を、アンラ・マンユは「悪」を選択し、それぞれの原理に基づいて万物を創造した。我々が存在しているこの現実世界は、スプンタ・マンユとアンラ・マンユの被造物が混じり合い、互いに戦い合う「善と悪との戦場」である。『ウィキペディア(Wikipedia)』
善の神も悪の神もともに創造神なのである。
両神がいてはじめて宇宙は存在し続けることができる。
善の神だけでは、非己を尊ぶのみであり、悪の神だけでは己を尊ぶのみである。
さらに、善と悪が、それぞれの立場から善悪を認識することになり、そこに選民・境界が生まれ、偏在、アンバランスそのものである。
バランスを保ち、宇宙が存在し続けられるように、「戦場」と称した調整が続けられているのである。

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