天地不可一日無和気、人心不可一日無喜神
凍えてしまいそうな冬の朝にあっても暖味がなくなったわけではなく、寒味が増しただけのこと。
辛さに負けてしまいそうな暗闇にあっても楽味がなくなったわけではなく、苦味が増しただけのこと。
見失ってしまいそうな暖味であっても、それがそこにあることを知っていれば、じきに終わる寒味であることを観ることができる。
体験していないことは「ない」こととは異なるはずなのに、永遠に続くものと腰を折ってしまう。
がんばる必要などなく、暖味が我にあることを見つけ、安らげばいい。

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