宇宙存在の根源である「愛」は我々が表現する「愛」と異なることから「メタラブ」と名付け、「愛」とは区別する。
メタラブとは宇宙存在全ての根源的システムである。
最小粒子が詰まった場の中で、最小粒子の振動が情報を伝播してはいるが、まだ雑音でしかない秩序なき情報の海がある。
この秩序なき海は、まるで色素粒子がブラウン運動している水槽の中の色水のようなものである。
この秩序なき情報の海の一部で濃度の薄い部分が生じ、これが継続性を持つようになる。
混沌とした秩序なき情報の海の中で、情報濃度の薄い秩序のかけらが誕生したのである。
低気圧が停滞し、かつ、永続性を持つようなものである。
これがビッグバーンであり、秩序らしき周囲よりは薄い情報濃度の部分(雑音の中の音楽)が中心性を持ち、これが「宇宙の個」として拡大していくのである。
液晶画面に写し出されるDVDの映画、映画はまさに「現実」であり、人々が喜怒哀楽、生死を演じている。
しかし、液晶画面を構成する光の粒子は移動することもなく、ただ、一定の情報に従い色を変化させているだけである。
宇宙の最小粒子はこの液晶画面の色の粒子であり、空間は液晶画面に映し出された映像である。
この立体版液晶画面とも言えるシステムが「メタラブ」なのである。超ひも理論の最小単位である長さだけが存在するひもは、接しあう2つの球の半径の間で流通する情報長の最小単位を意味する。

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