心とは本当にとらえどころがない。
自分のものであって、自分で思い通りにならないし、
心こそが自分だと思うと、それこそ変化し続けて、自分を見失ってしまう。
しかし、その留まることのない変化し続ける心が自分にあって、その心が元になって、景色への印象を変えていく事実は本当に不思議だ。
そんなキラキラと色を変える心はまさに手に負えないけれど、美しい世界に一つの宝石である。
その宝石をまさに美しく輝かさせることができるように、磨き、舞台を与え、光を当てることができる唯一の存在が「自分」である。
さて、その自分とは何なのか。
目が自分の目を見ることができないように、それはなかなか難しい。

0