先日、ある‘格安’居酒屋へ行った。看板には「生ビール○●○円!(淡麗)」と書かれていた。それは発泡酒であり、ビールではない。生中と書くならOKだが、ビールと書いてはいけない。
さて、発泡酒を注文すると、ちょっとした和え物風の突出しも出てきたが、それを一口食べてみて驚いた。まるで化学調味料を大量にまぶしたかのような、どぎつい味だったのだ。気を取り直してしめ鯖を食べてみたが、こちらも化学調味料に漬け込んだような味だったのだ。さらにもう一品も試したがやはり同じだった。早々に帰宅し「本物の」ビールで「口直し」した。
最近、化学調味料や添加物を体が受け付けなくなってきた。初めて気づいたのは今から数年前のことだった。その日はレッスンがびっしり入っていて休憩時間があまりなかったので、昼食は某ファスト・フードで済ませることにした。そしてその夜、帰宅すると何故か頭が重い。その時は疲れのせい位に思っていた。しかし、別の日にもそうしたところ、またしても同じ症状が現れた。もしやとは思ったが、そんなことがあるはずはないと自分に言い聞かせた。
それからしばらく経ち、またしても同じ症状が現れた。思い返すとその日も昼食は某ファスト・フードで済ませたのだった。ここで疑念が確信に変わった。
「食事はきちんととらねばならない。」
インスタント食品、ファスト・フード、スナック菓子などはあくまでもおまけである。食事としてとるものではない。せいぜいそれらは間食にとどめておくべきである。時間がなければ納豆、漬物(塩漬けなら簡単に出来る)、卵かけご飯など、安くて手間もかからず美味しいものがいくらでもある。
あまりに神経質になると買い物にも外食にも困るので、気にし過ぎないようにはしているが、選択できるなら(価格面でも許せるなら)、化学調味料や添加物を使わないものを選ぶようにしている。
もちろん、化学調味料が健康に悪いという根拠はないので、調味料以外のものが体に合わなかったのかもしれない。
最近のポピュラー音楽がつまらないのは、音楽の良し悪し以外に
1.クリックに合わせて演奏している
2.ボーカルの音程の悪さは機械(コンピューター)で修正している
3.音圧をこれでもかと持ち上げた結果、ダイナミックレンジの狭い音になっている
といった、過剰な「人工調味料」で味付けしたからだと思っている。


(高野山宿坊での精進料理は人生で最も感動したもののひとつ)

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