私の所属する組織は全国に70万を擁する、国保組合としてはトップレベルの団体である。その団体が1人1000円を目標とする募金活動に着手した。勿論、募金と言う性格上強制力はもたないが、おそらく難なくクリアするだろう。
だがその使途がはっきりしない。岩手、福島、宮城の、いまだ生死の解らない人たちを含めて9000人の仲間と、その家族を支援するための基金となるようだが、もしそれに全額充当するとして、それでは、全国70万組織としての社会的責任はどうなるのか。親兄弟や親戚の救済を優先すればいいが、その隣の他人にはそしらぬ顔ができるのか。
勿論、1人1人に何かをするということではなく、地域に何らかの貢献をするのが社会的責任ではないかと、某所での雑談のときには東京本部の幹部に申し上げたのだが、要領の得ない答えしかかえってこなかった。
4月15日、東京会議に全国の幹部100名が集まりその使途が最終決定する。おそらく仲間の救済という心情論が会議を支配するに違いないが、私は1人でも自分の主張は曲げないつもりでいる。きっと同志が現れるに違いない。

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