必要なことがあって乾電池(単1)を買いにいったが売れ切れだという。慌ててコンビニ・ホームセンターや電器ショップをまわってみたがどこにもない。どこかの家庭が非常時のために買い溜めしているらしい。地震も台風もない岡山ですらこうだから、計画停電が実施されている東京電力エリアでは、もっと深刻な乾電池不足が発生していても不思議ではない。
関電池ばかりではなく、全国ではもっと激しい生活物資の買いだめ現象が起こっいるという。だがこれは健全な考え方ではない。買い溜めは確かに家族を含めて、自分だけが生き残る手段として有効かも知れない。だが、買い溜めをしなかった家族が全滅した時、「バカだなあ、だから買い溜めしとけばよかったのに」と勝ち誇ったように笑うことができるか。自分たち家族以外は誰もいなくにってしまった町で、生き残った孤立感に打ちのめされはしないか。
買い溜めではなく均等に分けあうことが、結局は自分と家族を守るというもっとも有効な手段ではないだろうか。

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