韓国のテレビで女性アナウンサーが「日本の皆さんはキムヨナが失敗すればいい、転べばいいと思っているでしょうが、キムヨナは失敗しません」とずいぶんと露骨な表現をしていたが、日本では居酒屋談義ならともかく、公共の場でそんな露骨なことは言わない。国民感情の違いかも知れないが、そのアナウンサーの発言の裏を返せば、日本の選手は転べばいい、失敗すればいいと思っていることは確か。情けない話である。
で、思い出したのが荒川静香が金メダルを取って、その報告に文部省を訪れたとき、時の文部大臣が、「(ライバルと言われていた選手が転倒したとき)、ヤッタ・・と思った」と、お粗末なコメントがあって、正面の荒川静香は困った顔をしているシーンが放映された。きっと「金メダルは私の実力で取りました」と言いたかったに違いないのだが、思慮のない文部大臣は国民の顰蹙をかうことになった。
いずれの国にもお粗末なのはいるね。
金メダルは最短距離にいるキムヨナか、浅田真央か、あるいはほかの誰かか。トリノで失敗した安藤美姫も鈴木明子もけなげだった。

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