三流の漫画家が自分は一流の文化人と錯覚したか。テレビに出れば一流か。スノーボードの国母選手の服装についてマスコミあげて集中的に批判したが、中でもひどかったのはこの漫画家のコメント「オリンピックにでるほどの選手にしては『智徳教育』がなってない」といいい、即刻強制召還するべしと時代がかった発言だった。
私は個人的にはなかなかおしゃれな着こなしだと思ったが、しかし公式の場にでる服装ではないし、批判されてもしかたがない。だが、彼は他の世界大会に出る時も自由な服装だったが誰にも咎められなかったという。「オリンピックは特別なもの」という周囲と、そう思わない本人との意識のズレがあの記者会見に現れていると思った。
まあ競技はよくがんばったんだし、許してやれよ。もともとスノーボードという競技は、長い歴史を積み上げて成熟したスポーツでもなく、スポーツマンシップという精神性をよりどころにした競技でもない。いわば若者たちの遊びから発展した自由な競技。もしオリンピックを神格化したいのなら、自由が気に入らないのなら、スケート競技のように金色のユニホームを着せればいい。カンベンしてくれ〜と選手たちはみんな逃げ出すだろう。

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