「「阿修羅展」が長蛇の列で諦めたとき、「どこにしましょう」と問われて、このゾーンに「本館」(日本ギャラリー)、「東洋館」「表慶館」など幾つかの建物があることを知った。展示はともかく、明治の洋風建築とか、モダンな現代建築とか、外観だけでも一見の価値のあるものばかり。本当は遠くに見える「上野動物園」に行ってみたかったのだが、なんせ私は組合での肩書きはエライ人だから、ここはぐっと言葉を呑んで、「
法隆寺宝物館」と「本館」を案内していただくことにした。
いやいずれも一見の価値のあるものばかりだが喉が渇いて麦酒が飲みたい。しかしどの建物のレストランも満席状態。館内は閑散としているところでもレストランは満席・・ということは、カフェテラスもあってオシャレなレストランだけに来るお客さんが多いということだろう。
昼が回って、エライ人は気もそぞろに見学を済ませて案内の方と上野駅にでてレストランを探す。少しリッチな食事をご馳走しなければと思いつつ、エレベーターで三階に上がってみた。ところがそのエレベーターは一軒のうどん屋に直結していて選択の余地はない仕掛けだった。引き返すわけにも行かず、うどん定食と麦酒で乾杯。
そして「この人ホントに文化に興味があるのかしら」と多分思いながら見送ってくれた案内の方に手を振って上野駅から帰路についた。

1