「パーセント」を発展的に解消し「ふらすこてん」という新しい同人結社が出来るという話は随分前に聞いていたが、その見本誌が「%」と合本で届いた。見本誌を見る限りでは、句会中心の「%」から、脱句会へ発展しょうとしているようだが、主宰・筒井祥文の志が2ページ3800字にびっしりと書かれている。
その中で注目したのは「同人となる資格を『川柳作家である者、もしくは川柳作家を目指す者』に限る」とし、『川柳作家の定義』を掲げたことである。@句を創作し更新していることA作句の技量を備えていることBあらゆる川柳を解釈できることC川柳論を確立していること。などとハードルは高いが、それが即ち「ふらすこてん」の志しの高さということになる。長年、作家と名乗る気恥ずかしさから「川柳書き」などと誤魔化してきた私などはもう「川柳書き」で通すつもりだが、これから川柳を志す若い人たちのための提案として歓迎したい。
ただ、作家と愛好家との線をどこに入れるのか。とりあえずは11人の作家たちの作品展開に注目し期待したい。
見本誌に限れば11人の同人作家に、筒井祥文、石田柊馬、吉澤久良と3人の論客が評者として付くという贅沢な布陣も壮観だが、できれば3人が派手に、そしてスリリングに火花を散らしてくれれば読者はわくわくするだろう。

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