聖徳太子と念仏宗

2010/11/21 | 投稿者: 鹿苑院

太子信仰を語る時、どの本も親鸞聖人の太子信仰を例に出す。太子信仰の代表選手が親鸞聖人であり、ゆえに浄土真宗は聖徳太子を大事にするのだ。

聖徳太子が阿弥陀信仰を持って念仏していたかどうか私は知らない。ただしその時代から阿弥陀如来という仏は日本に紹介されていたので、太子が阿弥陀念仏していても全然おかしくはないし、していただろうなとは思っている。

直接に太子と阿弥陀信仰が結び付けられたのは、太子の建立した四天王寺によってだろう。いつしか四天王寺は、西にあるとされる阿弥陀浄土の東の門という位置付けがされるようになり、阿弥陀信仰のメッカになった。四天王寺で夕日(西だから)を見詰めながら阿弥陀仏に想いを馳せる「日想観」という行が盛んだったらしい。時宗の開祖・一遍上人も最初に人々に念仏を奨めたのが四天王寺だったと伝えられる。私が四天王寺に参拝した時も、看板に「南無阿弥陀仏」と大書されていたので、やはりここは阿弥陀信仰の寺だと嬉しくなった。

後に、四天王寺からほど近い所に浄土真宗の本山・石山本願寺が建てられる。土を掘り返してみたところかつて四天王寺に使われていた瓦が出てきたので、太子の恵みだと感謝しながら石山本願寺に流用したという話もある。聖徳太子は必ずしも専修念仏の人ではなかったろうが、他の宗旨にとってもそうであるように念仏宗にとっても偉大な祖となった。
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