萬福寺

2009/2/20 | 投稿者: 鹿野苑

黄檗山萬福寺。聞き覚えのある人は少ないと思う。なにしろ京都郊外の宇治にあるので、京都市街の数々の観光地とは逆方向のため、ここに行ったら後は平等院くらいしか行くところがなくなってしまう。「たまには定番を外して珍しい所に行きたいなあ」と思うほど、京都市街を歩き尽くした人間だけが訪ねることを許される幻の寺院である(ウソ)。京都駅のコインロッカーに入れたボストンバッグの中に折り畳み傘を置き忘れた自分を罵りながら最寄りの駅から雨に打たれて歩いた。

黄檗山という山号からわかる通り、黄檗宗の本山。開祖は隠元という中国人の高僧だが、黄檗宗という宗派よりも(だいたい素直に黄檗って漢字を読める人がそうそういないだろう)、隠元自身よりも、ほんのおまけで日本に伝えたはずのインゲン豆の方がはるかに有名になってしまったことは隠元にとって大誤算であったろう。これを書いている私の携帯電話も、「いんげん」まで打つと予測変換で「隠元豆」は出るが「隠元」は出ないため、仕方なく「隠元豆」と打った後に「豆」の字だけを削除している。

萬福寺の特徴は、開祖隠元が中国人のため、日本にありながらすべてが中国風なこと。建築様式や仏像はもちろんのこと、念仏の読み方も「なむあみだぶつ」ではなく「なむおーみとーふー」である。大雄宝殿(普通の日本の寺院では本堂と呼ぶ)の前に置いてある線香立てがこれ。きれいだなあ! ちなみに線香も中国線香といって、日本のものとは形が違っていた。

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これが大雄宝殿外観
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回廊
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山門
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どうだ、中国の匂いがするだろう。もちろん、海外旅行に行きたいのに金がないから苦し紛れに異国情緒のある所を選んだわけでは断じてない(号泣)。
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2009/3/2  10:15

投稿者:釈鹿苑

興聖寺は比叡山の僧兵に壊されたきりだと思っていましたが、復興しているのですね。初めて知りました。

管理人様ではなく、私のことは鹿さんで良いですよ。皆さんそう呼びますので。

2009/2/21  8:37

投稿者:tenjin95

> 管理人様

先日は、真宗教学についてのご指摘、ありがとうございました。勉強になりました。

さて、万福寺ですが、拙僧は学生の時の卒業論文で、江戸時代初期の禅宗についてまとめたので、万福寺についても、色々と調べました。ただ、残念ながらまだ訪れる機会を得ません。ウチの宗派の興聖寺もあるので、宇治に行きたいのですが、今年中に行けるかどうか、というところですね。

http://blog.goo.ne.jp/tenjin95/

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