インフルエンザ菌

2008/11/19 | 投稿者: 鹿野苑

インフルエンザの予防接種を受けてきた。そこで小話をひとつ。

インフルエンザ菌という名の細菌がいる。インフルエンザはウイルスによる病気であって細菌性ではないのに、だ(細菌とウイルスはまったくの別物である。風邪もウイルス疾患だから、風邪患者に対して細菌を殺す薬である抗生物質を使うのは根本的な治療とは言い難い。では何故日本の医者は風邪に抗生物質を使いたがるかというと、風邪で弱った体に二次的に細菌感染が起こることを避けるためだ。本来絶対に必要という訳ではない筈の「風邪には抗生物質」という図式の濫用が、耐性菌を生み出す原因になった。以上余談)。

では何故細菌にインフルエンザ菌という名が付いているか。ずばり言うと、勘違いだ。インフルエンザがウイルス性疾患だと解明されていなかった時代、たまたま患者から採取されたのがこのインフルエンザ菌だった。こいつの仕業に違いない、と名付けられた濡れ衣の名前が今も改名されないまま残っている。科学の世界では発見者が決めたことによって事実と違う定義や命名がされていることがたまにあるというお話。
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