キャラ付けという呪い

2020/7/16 | 投稿者: 鹿苑院

「世界ふしぎ発見」を見てみると、野々村真がバカ扱いされている。意外かもしれないが実はちょいちょいトップ賞も獲っているから先入観無しに見るとそんなにバカではない。
むしろゲストで来るももクロやりゅうちぇるの方が珍解答を連発しているが、彼ら彼女らに対して「アホかこいつ」というリアクションが向けられることは一切なく、専ら野々村真と同じ回答を書いた回答者だけが大袈裟に嫌がっていることこそ本当のふしぎ発見である。

なぜこういう事が起きているのかというと、現代風の言葉でいえば「キャラ付け」である。
野々村真の誤答を見ての『結果』としてではなく、野々村真はバカであるという『前提』によってこういう扱いが生じているのだ。

野々村真自身はバカ扱いされることで番組内での立ち位置を確保してレギュラーの座を保っているからそれでもいいのかもしれないが、00年代初頭のお笑いブームによってバラエティの論理が一般社会にも持ち込まれるようになった結果、会社や学校で野々村真的な立ち位置に置かれる事を余儀なくされている人は多いように思う。新入社・新入学時に変なキャラ付けをされてしまったら退社・卒業までバカにされ続けるのだ。
そして恐ろしいことに、特に若者のコミュニティにおいてはその役のスケープゴートがいないともはや円滑に回らなかったりする。どうしても集団の中に野々村真や出川哲朗役を設定しないとどうやってコミュニケーションを取っていいのか今の若者はわからないのだ。

「世界ふしぎ発見」は教養番組として、子供に見せたい番組の上位らしいが、この点ばかりは子供に真似させたくない。せっかく良い番組なのにお笑いブームに毒されていることが残念である。
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