鎮西義・西山義・真宗義

2020/5/25 | 投稿者: 鹿苑院

承前。

法然上人亡き後、弟子たちの間でその教えを巡る解釈の違いでいくつかに分かれた。それが淘汰されたり統合したりして、今大きく分けて3つの流儀がある。それが鎮西義・西山義・真宗義である。


鎮西義は知恩院や増上寺を持つ。徳川家を檀家に持つことで大きく発展した流派で、普通、注釈無しに浄土宗といえばこの流派を指す。
僕が引っ掛かるのは二類往生という教えで、これは「往生のためのメインは阿弥陀念仏だけど、その他の行も往生の足しになるからやるといいよ」という思想だ。これは法然上人の選択本願の教えとは違う気がする。

西山義は往生のためには阿弥陀念仏以外認めない。ただしその他の現世利益に関しては寛容であり、西山派のお寺に観音菩薩やその他の仏菩薩・神々がいらっしゃることは珍しくない。

真宗義とは浄土真宗のことで、これも阿弥陀念仏以外認めないのは西山義と一緒だが、現世利益を求めることはほぼ禁止されており、真宗寺院に阿弥陀如来以外の仏菩薩・神々が祀られることはまず無い。


なお細かい事を言えば「念仏を唱えるという行をすることで己の功徳が貯まって浄土に行ける」というのが鎮西義の念仏であり、「阿弥陀如来を信じる気持ちが起きたことで他力によって浄土に行ける」というのが西山義・真宗義の念仏である。
本願寺内でもいつの間にか教義が西山義とまったく同じになっている、乗っ取られたという学者もいるぐらいに西山義と(現在の)真宗義は酷似している。おそらく蓮如上人が西山派の著作である『安心決定抄』を愛読していたことからそうなったと思われる。

要するに教義の根幹たる後生のことについては僕は今までの信仰とほぼ何も変えていない。他の神仏に対する態度という枝葉の点を考えて西山義を選ぶに過ぎない。
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