紫極めりゃ黒になる

2020/2/24 | 投稿者: 鹿苑院

自然界に黒は存在しない、と聞いた事がある。烏や黒豹など黒に見える動植物はいくらでもいるが、厳密には「ものすごく濃い紫」とからしい。

人工染料がなかった時代、布を黒く染めようと思ったら紫の染料を大量に使って濃度を濃くすることで「限りなく黒に近い紫」を作る。染料を大量に使う分だけ値段は高くなるわけで、なんとなく黒=高級というイメージがあるのはこのせいかもしれない。
墨で染めれば黒くなるのでは?と思うかもしれないが、墨染めというのは灰色になり、黒にはならない。位階の無いヒラの僧がまとう粗末な衣の代名詞が墨染めだと知っていれば、これが高級品でないことはわかる。

確認した限り、「麒麟がくる」で黒い衣装を着ているのは斎藤道三と織田信秀と松永久秀のみである。いずれも高い地位にいて金持ちだった人物ばかりであり、そこまで考えているとしたら凄い時代考証である。──と褒めると数年後の作品で貧乏人の衣装に黒を使って「あの時感心したのは何だったんだ!?」とツッコミを入れられるのがNHKのお決まりパターンではあるけど(笑)
1



コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ