入唐三度聖人

2019/11/14 | 投稿者: 鹿苑院

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日本の肖像彫刻の最高傑作はこの俊乗房重源の像ではないだろうか。肖像にありがちな美化がおそらくあまりされておらず、しわくちゃなじいさんが今にも動き出しそうなリアリティがある。

僕はこの俊乗房重源という僧が底抜けに好きだ。
平重衡の兵火によって焼失した東大寺大仏再建プロジェクトの中心人物という功績が何より大きいが、だからといって東大寺を本山とする華厳宗の僧というわけではない。
出家したのは真言宗醍醐寺で、さらには法然上人に師事して浄土念仏僧でもあった。この東大寺大仏再建という国家的大事業を浄土念仏の僧がやりきったという快事が僕がこの人を好きな理由である。
中国(宋)に三度訪れたという経歴を誇るように自ら「入唐三度聖人」と名乗る愛嬌もなんだか微笑ましい。こういうのは謙遜されるよりも堂々と自慢される方が好感を持てるものだ。
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