「国盗り物語」読了

2019/8/4 | 投稿者: 鹿苑院

僕にしては遅いペースで読み終えた。やはり新生活はいろいろあって、のんびりまとまった時間を読書に使うことができないのがつらいところ。あと僕はテレビがついている部屋だとか、人に話しかけられながら読書することができない体質なのも災いしている(父はそれができる)。

前編(斎藤道三編)はワクワクの連続でとても面白かった。後編(織田信長編と言いつつ実質は明智光秀編)になるとやや密度が下がったような印象を受けた。
桶狭間もあっさりとしていたし、長篠や山崎天王山などはほぼナレーションのみである。前編で道三が木下闇と名乗る忍者と決闘するシーン(まったく歴史が動いてない)とか要らんから最後の締めくくりである山崎の戦いぐらいはもっと細やかに書けなかったのだろうか。
なんか前半を張り切って書き過ぎたおかげで後半はページ数に余裕がなくなって駆け足にならざるを得なかったんだろうな、という事情が垣間見えてしまう。
……と文句を言いつつもさすがは司馬遼太郎で、それでも凡百の作品よりはこの後編もじゅうぶん面白かったとフォローしておく。

ところで読んでいて、昔週刊少年マガジンで連載されていた「TENKA FUBU 信長」に似ている点がいくつもあることに気付いた。
信長と光秀を道三の相弟子として捉えていること、「無能な君主は存在自体が罪である」という主人公の思想など、物語の骨格部分がそっくりである。むろん偶然であるはずはなく、「TENKA FUBU 信長」は「国盗り物語」をトレースしているのだろう。
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