造幣局の西郷さん

2018/12/3 | 投稿者: 鹿苑院

幕末の志士の集合写真として有名なフルベッキ写真は佐賀藩の藩校「致遠館」の学生たちを写したもので、今どきこんなものを持ち出して西郷隆盛が写っていると言っても笑われるだけである。それに比べて、明治天皇の大阪造幣局巡行時の写真は多少の信憑性がありそうだ。

クリックすると元のサイズで表示します


左端の人物が西郷だという。小さくて見えづらいのでアップにする。

クリックすると元のサイズで表示します


手前に洋犬が寝そべっていることを根拠にする論がある。当時はまだ洋犬は珍しく、犬好きの西郷が飼い主という可能性があるという。とはいえ他に一匹もいないわけではないだろうし、ここに写っているような人たちならある程度の身分がある人だから西郷以外にも洋犬を飼えた人はいるだろう。
それよりも強い根拠は問題の人物が菊の紋の旗を持っていることである。当時の新聞に、西郷が錦旗を手に天皇を御先導したとの記述があるからだ。

否定的な意見としては、鑑定してみると178cmあったという西郷の身長より低いこと、他のヒラの兵たちと同じ軍服を着ていること…etc。
身長はともかくとして、軍服に関しては西郷は綺羅で着飾る人ではないからヒラ兵と同じ服を敢えて着たかもしれない。さらには他の兵が持っていないサーベルを彼だけ持っている。

真偽はいずれとも言い難いが、これが西郷だとするとなんとなく我々のイメージの中にある西郷像とあまり食い違うことはなく、割とすんなり受け入れられるような気はする。
0



コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ