『ビッグ4』読了

2018/3/22 | 投稿者: 鹿苑院

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アガサ・クリスティの名探偵ポアロシリーズの一つ。ただし本作ではポアロの目覚ましい推理はなく、巨大な国際犯罪組織に立ち向かうスパイアクション映画のような作品になっている。ゆえに推理小説を期待して読むと期待ハズレとなり、クリスティ作品の中では駄作との評価がされることが多い。

国際犯罪組織・ビッグ4は中小の事件を繰り返し、その一つ一つにポアロが挑みながら核心に近付くストーリーになっているが、元々は短編を一つの作品にするべく無理やり繋ぎ合わせたからそういう形になっているらしい。
また、この執筆前後に夫の不倫で悩んで失踪事件も起こしており、メンタルが不安定だったこともある。短編同士を繋ぎ合わせる部分は夫の兄が協力して加筆した経緯があり、純度100%クリスティの作品と言えない所も低評価の一因か。

個人的には、確かに本格推理は読めなかったものの、誰も信用できない虚々実々の駆け引きとハラハラドキドキの冒険が意外に面白く、これはこれで満足した。
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