勢高肩衝

2017/8/20 | 投稿者: 鹿苑院

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「勢高」は「背高」である。その名の通り、肩衝茶入としてはやや背が高過ぎてアンバランスであり、そのため第一級の名品とまでの地位は得なかったものらしい。

先日、岐阜市歴史博物館で実物を目にする機会を得た。かつて写真で見た印象では上記の説明通りに背が高過ぎるように感じていたのだが、実物を見てみるとむしろこのくらいの方が均整がとれているようにも思った。それ以来というものは写真を見てもアンバランスだとは微塵も思わなくなったんだから不思議だ。

信長から秀吉の手を経て古田織部の所有となっており、勢高肩衝といえば初期の織部の代名詞とも言える。
もしかしたら歪みを好む織部イズムはアンバランスな背の高さのこの肩衝に始まるのかもしれないが、ちゃんと均整がとれているように見えてしまった僕にはこの茶入から織部イズムがどうしても出てこなくて首をかしげてしまった。
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