青葉アルコールの賜物

2017/5/28 | 投稿者: 鹿苑院

近頃は牧之原で買った新茶を愉しんでいる。口に含むと清冽な香りを感じるが、これは情緒的な思い込みによるものではなく、ごく科学的に青葉アルコールという物質によって説明できる。時間が経つにつれ揮発していくのでこの物質による香りは新茶にしかないわけだ。

もっとも、華やかさゆえに刺激が強い。昔の人は新茶には毒があると思っていたそうだが、体調によっては青葉アルコールの刺激性(青臭さ)で気分が悪くなることがたまにあるのでそのことを指しているのだろう。
さらには、華やかな香りがサッと駆け抜けると後の味は案外に淡泊である。僕は酒の良し悪しなどわからない人間だが、ワイン好きが熟成不足を言う時に「このワインはまだ若いなあ」と評するのは多分こういうことを言っているのだろう。

対照的に一夏寝かせた熟成古茶は華やかな香りはないが、そういう飛び道具なしの茶本来の旨みを湛えるようになる。
……と、これを書きながら思いついたのだが新茶と古茶をブレンドしたら香りと旨みの両方を合わせ持った最高の茶ができるかもしれない。楽天で古茶をポチってみようか。きっとお店の人は「この新茶の季節に古茶を注文するなんて変わった人だなあ」と思うことだろう…。
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