伊勢から北条への脱皮

2017/5/18 | 投稿者: 鹿苑院

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北条早雲にはこういう画像もある。勢いよく采配を振る躍動感のある画像で、見ていて惚れ惚れするが、ただし無粋な考証をするなら生前に本人をモデルに描いたものとは思えない。その理由は背景で翻る旗である。

三つ鱗の家紋は元々、鎌倉執権北条氏のものである。後北条氏が権威付けのために鎌倉北条氏の末裔を名乗りだしてからその家紋も使いだしたわけだが、実は早雲は生前に北条を名乗っていない。ずっと本姓の伊勢氏のままで生涯過ごし、北条に改姓したのは二代氏綱である。だから生前の早雲が三つ鱗紋の旗を翻らせているはずがない。

なお早雲はその生涯を終えるまでずっと今川家の家臣だった。氏綱の代になって領土が広くなったために今川氏親との協議により対等の独立勢力になったという経緯がある。円満な分離独立である。ただし今川と北条は三国同盟以前にはちょいちょい武力衝突もしているので、そのことだけを見れば今川にとって北条は恩知らずかもしれない。
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