政宗の夢

2016/5/8 | 投稿者: 鹿苑院

伊達政宗が近臣に「平清盛と源頼朝のどちらが偉いと思うか」と問うたことがある。近臣たちは皆、頼朝と答えた。武家政治の創始者なのだから、頼朝を尊敬するのは武士のたしなみとしてごく一般的なことである。
もっとも政宗は、清盛こそ偉大であると語った。頼朝はただ国内で天下を獲っただけだが清盛はグローバルな視点を持って外国と貿易をしたからというのがその理由。

穿った見方をすれば、政宗は頼朝を家康に、清盛を自身に仮託して語ったのではないだろうか。政宗は天下は獲れなかったがメキシコ経由でスペインやローマ法王とも繋がっていたので、グローバル規模の活動という点なら清盛に引けをとらない。天下獲りの夢をあきらめた政宗が違うジャンルでのナンバーワンを志向しての夢語りだと考えると、なんともしみじみとしたものがある。
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