東大寺四天王

2015/7/17 | 投稿者: 鹿苑院

東大寺の大仏の周囲には巨大な四天王が立つ。邪鬼を踏んづけているが、それを見て親が「悪いことをしたやつをこうやって踏んづけてこらしめているんだぞ」と言い聞かせてくれたものだ。
ただ、子供への情操教育としてはそれで正しいのだけど、仏教学の観点からは正しくない。あれは仏法を聞いてその素晴らしさに帰依した邪鬼(=ヒンズー教あたりの神)が自ら進んで四天王の台座になることを引き受けているのだ。

東大寺の四天王といえば、平将門公が挙兵した時、蜂に化けて公を刺しに行ったという伝説がある。
オレはこの話、ちょっと違和感がある。神仏が降す罰にしてはミニマム過ぎやしないかと思うのだ。

きっとこういうことではないかと思う。
将門公は形の上では朝敵になってしまったので、聖武天皇の勅命で建てられた東大寺からすれば一応は敵になる。だからなんらかの攻撃はせざるを得ないけど、将門公は悪人ではないし民を虐げているわけでもなくむしろその逆で、坂東の声を代表して決起した英雄である。だからまあ、最低限の、形だけの地味な嫌がらせで済ませたのではないだろうか。そう信じたい。
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