尊王と平和主義

2015/7/1 | 投稿者: 鹿苑院

幕末初心者を最も混乱させるのは、どちらも尊王を唱えているのになぜ新選組が長州や土佐の浪士を斬り、幕府と薩長土肥の戦いになっていくのかということだ。
尊王はその時代の主要登場人物なら誰もが共通して持っている「観念」であって、その尊王を実現するためには佐幕なのか倒幕なのかという「方法論」の問題で争っているということがわかれば案外すんなり幕末は理解できる。佐幕も倒幕も尊王には違いなく、例えば倒幕派だけが尊王で佐幕派の会津や新選組は逆賊などと断定するのは近視眼的な決め付けに過ぎない。

幕末の人間はどちらが真の尊王なのかを巡る方法論で争っていたわけだが、平成の今はどちらが真の平和主義かで争っている。護憲か改憲か、である。

新聞やワイドショーは(多分に意図的に)安倍自民やそのシンパを、「平和主義に反する好戦的な人々」であるかのように言うが、もちろんそうではない。誰だって戦争に巻き込まれず平和な日本で穏やかに暮らしたいに決まっている。改憲論者とて同じである。武装しないと平和を保つことが難しいと考えるから改憲派なのだ。「日本を戦争できる国にしようとしている」という指摘はいくぶんか正しいが、「日本を戦争する国にしようとしている」わけではない。

フォークギターをかき鳴らして反戦歌を歌いたいなら歌っても構わないが、それは幕末に「天子様は尊い」と言うのと同じことである。佐幕陣営も倒幕陣営も「うん、そうだね」と言うだけでその他には何も感じないだろう。だから、反戦歌を歌ってそれで安倍自民を批判したつもりになっているのは、これまた佐幕派を朝敵と決め付ける近視眼的視野と同じレベルの的はずれな行いということになる。
どちらにも肩入れせず誰を批判する意図もなく、純粋に平和への願いを込めて反戦歌を歌うなら、それはとっても素敵なことだけれど。
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2015/7/2  21:52

投稿者:鹿苑院

コメントありがとうございます。レスを考えていたら意外
に長く、面白くなったので、次の記事の本文に代えさせて
いただくことにしました。勝手ですみませんが、ご一読く
ださい。

2015/7/2  6:39

投稿者:tenjin95

> 管理人様

フォークソング歌うだけで、爆弾が降ってこないなら、みんなそうするでしょうけれども、現実は違います。隣に、明らかな膨張政策を採っている中国がある以上、こちらも戦える国になるしかない、これが基本だと思います。

http://blog.goo.ne.jp/tenjin95/

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