『The Star この星』再読了

2015/3/23 | 投稿者: 鹿苑院

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都合により読み返した。著者は林原めぐみ御大。

「私が私として生きているうえで、どこかしら支えであったり、基盤であり、みちしるべのような言葉、空気、感覚をつづりました」と林原御大が書いているとおり、15分ほどで読めるが含蓄がある本である。読み返してみて驚いたことがあるので一部引用する。


この星は二つで一つ……
そういうことを学ぶ星だから……
どちらを選んでも間違いではなく
どちらを選んだからといって正しいわけでもない
ここはそういう星だから……

(中略)

男と女・黒と白・天と地・光と闇・生と死・戦争と平和
騒音と静寂……

どちらかを選んだときに
同時にもう一方が生まれる

だからね……
この星は永遠に平和になることはないんだよ
でもね……
戦いだけになってしまうこともないんだよ

選んだときに
もう一方が生まれる?

焼け野原・苔むした地肌
空に浮かぶ雲・海の底
昇る朝日・沈む夕日

ここはね……
そういう星だから
そういうことを学ぶ星だから……
二つで一つ……

ここはね
そういう星だから……



(引用終わり)

これは確か、めぐさんがある日見た夢で、宇宙に浮かび地球を見下ろしながら聞いた何者かの声だったと思う。
何が驚いたといって、これは大乗仏教八宗の祖・竜樹の説く「縁起観」に極めて近いことだ。この世はすべて相対的なものばかりであり、絶対的なものは存在しないという教え。
または「ウルトラマンメビウス」最終回で滅びゆくエンペラー星人にウルトラの父が語りかけた言葉にもよく似ている。

このめぐさんの言うことは、仏教圏の人間でないと出てこない発想ではないだろうか。こういう感覚を皆に持って欲しい。
ゼロか100の二択でしか考えられない人、白と黒に分けないと気がすまない人、こういう人は黒と決めつけた物をその自分勝手な正義感から排除しようとする習性がある。困ったことにこういう人が少なくないのだが、オレはそういう人をその人の所属宗派に関わらずこう呼ぶ。「キリスト教原理主義者」と。
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