森の賢人

2014/7/19 | 投稿者: 鹿苑院

レンタルしてきた「キングコング対ゴジラ」を見た。面白かった。この頃のゴジラはまだベビーターンはしておらず、人類にとって純然たる敵である。対するキングコングは明確に人類の味方という描写はないが島を襲った大ダコを退治して島民を救っているし、むやみに街を破壊したりもしていない。基本的に善玉と見て良さそうだ。

現実のゴリラも善良な動物である。見た目は怖いが専ら草食性。ゴリラの代名詞ともいうべき胸を叩く仕草(ドラミング)は敵を威嚇して闘わずして追い払うのが目的で、いわば平和主義のための手段と言っていい。
海外の動物園でゴリラの檻に人間の子供が誤って落ちてしまったことがあるが、この時はゴリラがこの子供を拾って飼育係に引き渡したというのだからなんとも可愛らしい。これが凶暴なチンパンジーだったら子供の命はなかったかもしれない(チンパンジーは他のサル類を襲って食べる習性がある)。

圧巻は「ココ」と名付けられたゴリラである。幼い頃に手話を教えられてこれをマスターし、なんと人間と会話ができるようになった。誕生日プレゼントに猫をねだったのでこれをプレゼントしたところ大変に可愛がったのだが、その猫は交通事故で死んでしまった。その事を伝えたところ明白に手話で悲しさを表明し、泣き続けたという。
さらには「死ぬとどこに行くの?」と人間がココに聞いたところ、「苦労のない穴に」と答えている。驚くべきことにゴリラにも宗教観があるという証拠である。人類の最も原始的な宗教もあるいはこういうものではなかったかと想像するに充分である。
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