リニアモーターカーが必要なわけ

2014/4/27 | 投稿者: 鹿苑院

リニアモーターカー関連のニュースが放送されると、必ず父と以下のような問答になる。

父「こんなもん必要あるんか?」
オレ「絶対に必要。名古屋から30分で東京に行けるとしたら岐阜からでも1時間で東京に行ける。今東京で部屋借りてる人も実家暮らししながら会社に通えるんだからありがたいやんか」
父「なんで岐阜や名古屋の人間が東京の会社に勤めなあかんのや」



今日はその、なんで岐阜や名古屋の人間が東京の会社に勤めなあかんのかという話をしたい。

「団塊の世代が日本を壊した」ということがよく言われる。おそらくその指摘は正しい。彼らがしたどんな行いが日本を壊したのか、そこの所をまず考えねばならない。
あなたはパンツを履いているだろう。今夜風呂に入る時、脱衣場でパンツを脱いだらそれがどこ産か確認してみてほしい。おそらくMADE IN CHINAが多いと思うがベトナムなどの東南アジアかもしれない。MADE IN JAPANは少数派だろう。実はこれが団塊世代の罪の最大のものである。

それまで日本の工業は国内の工場が中心だった。日本の工場には仕事が溢れており、常に忙しく、従って雇用があった。どんな田舎の工場であろうとも就職=正社員だったし、真面目に長年勤務していれば少しずつ昇給しながら定年まで働くことができた。将来の見通しが立つので若いうちに結婚できたし子供も作れたし家も車も買えた。
「自分のことしか考えない」と評される団塊世代が会社のお偉いさんになった頃から状況は変わった。彼らは国家百年の大計などまったく頭になく、目先の利益を追求し、人件費の安い中国や東南アジアに工場を移し、技術を流出させた。すると仕事の減った日本国内の工場は潰れるか規模を縮小せざるを得なくなったので従業員は解雇されるか減給され、またいつでもそうできるようにパートやアルバイトや派遣社員が中心になった。将来どうなるかわからないので結婚や子作りは今やリスクであり、ローンを組んで家や車を買うのは冒険である。

冒頭の質問、「なんで岐阜や名古屋の人間が東京の会社に勤めなあかんのや」に答えるなら、「正社員になるためにはエリートになって東京に行くしかないから」が答えになる。岐阜あたりで求人を探しても正社員の募集などほぼ無い。東京に行きたい人も行きたくない人も両方いると思うが、現実問題として東京に行かなきゃいけない現実が確かにある。父が大学を卒業し就職を意識し出した数十年前はこういう異常な社会ではなかっただろうし今は自営業だからピンとこないのだろうが、現代を生きる勤め人にとってはこれがリアルなのだ。

日本人の政治経済音痴もさらに状況の悪化に寄与している。とにかく安いが正義、1円でも安いものを買うのが賢いという風潮があるが、そうなると企業もそれに応えてより安い製品を作ろうとする。そのために何をするのかといえば、値下げによる損失を補填するために従業員を解雇したり減給したり、下請けに払う金もカットする。
その従業員や下請け業者も仕事を終えて一歩職場の外に出れば消費者になるが、彼らは解雇されたり減給されたりしているので安い物を買おうとする。以下繰り返し。安い買い物を追い求めることで一時的には得をした気になっても実は自分の首を絞めているのだ。
余談だが税収が増えなければ国家が成り立たず、従って国民へのケアもうまく回らなくなることが目に見えているのに消費税8%を理由に安倍叩きをするマスコミをオレがバカにしているのもこの手の大局観の無さが理由である。

だからリニアモーターカーはありがたい。地方に住みながら東京に通うことができれば、地方に家を建てる者も増えるだろう。出勤しなくていい休日には地元で買い物をして金を落としていくだろう。リニアモーターカーは東京一極集中の緩和と地方の再生に役立つ。
MADE IN JAPAN全盛の時代にはもう戻らないだろうから(戻れればすべての問題は解決する)、東京に勤務しなければならない以上はそれでも地方に恩恵をもたらすためにはリニアモーターカーがなくてはならない。
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