近江源氏の残光

2012/8/23 | 投稿者: 鹿苑院

南近江の大守・六角家といえば、戦国時代のみのファンにはさほど目立った印象を持たれてはいないだろう。織田信長の上洛軍に抵抗したもののあっさりとやられてしまったというだけの「やられ役」という感じしかしない。

太平記等の南北朝時代を描いた作品を読むと、その印象はがらりと変わる。
六角家の前身は佐々木家で(途中で分裂して六角家と京極家になった)、その時代の当主・佐々木道誉は南北朝時代で一番面白い人物と言っていい。ばさら大名の元祖であり、服装から行動まで、やることなすことすべてが良い意味でも悪い意味でも奇抜で、つい注目したくなってしまう。太平記に彩りを添える、華のある人物と言っていいだろう。その道誉の子孫だと思えば、やられ役にしか思えなかった六角家をちょっぴり応援したくなってしまう。少なくともあんなにあっさり駆逐されてしまったのが勿体無いという気になる。

信長に追われて没落した後、六角家は承禎の子・義治が豊臣秀頼の弓の指南役となり世間に復活している。その後は知らない。
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