大和の香木

2011/12/5 | 投稿者: 鹿苑院

香木といえば代表的なものは沈香と白檀である。伽羅というのもあるが、これは沈香の中で上質なものを指す言葉なので、本質的にはやはり沈香である。東大寺秘蔵の蘭麝待も、おそらく正体は沈香(黄熟香)であると言われている。
普通、香木といえばこの2種類のみを指すのが一般的で、時折はこれに乳香が加わることもあるが、乳香は主にキリスト教で使われるので、日本人にはあまり馴染みがない。ちなみに、私は白檀派である。

この3種類以外に香木と呼ばれるものを浅学にして私は知らない。ただ、もし単純に「香りの良い木」を指して香木と呼んでいいのなら、我が日本の桧も香木と呼ばれる資格があるような気がしている。実際、桧の香りを謳うお香も多く市販されている。
スサノオノミコトは桧を香料に使えとは言わず、家を建てる建材にせよと言ったが(ちなみに桧の木は元々スサノオノミコトの胸毛だったらしい)、もし桧を香木と認めるのなら、日本人は代々、香木で造った家に住むという、楊貴妃(白檀で出来た家に住んでいた)に匹敵する贅沢をしてきたことになる。痛快なことではないか。
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