白銀の国

2011/7/17 | 投稿者: 鹿苑院

マルコ・ポーロがその著書「世界の記述(東方見聞録)」の中で、日本を「黄金の国」と呼んだことはつとに有名である。日本は床にまで黄金を敷き詰めているなどという記述は、一説には畳の黄色を見間違えたのではないかとも言われているが、ともあれこれは間違いであり日本は黄金の国などではない。

しかし、日本を「白銀の国」ともし呼ぶのならあながち間違いではなかった。アジアで最も広く流通していた貨幣は銀である。ために明では納税を主に銀とし、続く清では納税は銀に限るとした程だ。日本には石見銀山をはじめ良質な銀鉱が数多くあったため、実はアジアにおける日本の国力は相当なものだった。現代でいえば石油産出国のようなものだと思えばいい。この日本の、銀による繁栄はコロンブスのアメリカ大陸発見によりメキシコ銀が流入するに連れ、やや陰りが見え出すことになる。同時に、銀そのものの価値もそれ以前は金と同じくらいとされていたが、完全に金の下とされることになった。今や金の25分の1ほどの価値しか無い。
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