・・・さて、本来であれば
ゼーレについて書いた前回の『その10』に追記する予定の内容だったのですが、いざ書き始めてみたら
アホみたいに文字数が増えてしまったので、もう潔く追記を諦めて
『その11』としてお送りします。
(計画性皆無とか言わない)
ということで、本テキスト単体でもお楽しみ頂けるようには書きましたが、
前回を読んでからの方が当社比1.25倍くらいは面白いかもしれません。
(意訳 : 他の考察も読んでね)
では、気を取り直していきましょー
今回のお題は、ゼーレの更なる核心・・・
ネブカドネザルの鍵
です。
このネブカドネザルの鍵ですが、
最初の方の考察にも書きましたが、
ゼーレの機械の身体を獲得するためのアイテム↓だと私は思っています。
(といっても、私よりも前に他の方達が指摘していることなので、これ自体は特に目新しいことではないですが)
※クリックで拡大↓

でも、このネブカドネザルの鍵を使ってゼーレの機械の身体を獲得することを考えたとき、
大きな問題が2つあるんです。
まず1つ目の問題は、
前回の私の考えが正しいとすると
ゼーレの構成員には魂が2つある↓ってことです。
※クリックで拡大

つまり、器としての
人間部分に1つと、本体としての
機械部分にもう1つの合計2つです。
んで、碇ゲンドウがネブカドネザルの鍵を使う場合、仮に自らの魂を機械部分に定着させるとするならば、
人間部分はどうするのでしょうか?
逆に、自らは人間のままだとするならば、
機械部分に定着させる魂は誰のものになるのでしょうか?
・・・
次に2つ目の問題は、機械部分に定着させる魂が誰のものになるかはさておき、
その魂を人間の肉体からどうやって取り出すのかということです。
だって、考えてみて下さい。
人間の魂を肉体から簡単に取り出せるのであれば、TV版・旧劇場版で碇ゲンドウは、
自分の魂を取り出して初号機に注入すればユイに簡単に逢えたはずですよね。
何なら、初号機からユイの魂を取り出して、レイの予備の肉体に入れてやっても良い訳です。
でも、
たったそれだけのことができないから、TV版・旧劇場版で碇ゲンドウは、ユイに逢うための手段としてサードインパクトに頼らざるを得なかったわけです。
それほどまでに、肉体と魂の結び付きは強固(ガフの部屋が堅牢)なんです。
・・・とまぁ、ここまで書けば気が付く人もいると思うのですが、
これら2つの問題を解決する手段こそが『破』と『Q』の間で発生したサードインパクトだったのだと私は考えています。
しかし、事はそう単純ではないんです。
<『破』と『Q』の間で発生したサードインパクトの問題点>
・・・さて、繰り返しになってしまいますが、
以前の考察において、この『破』と『Q』の間で発生したサードインパクトによって
世界Aと世界Bが一つに合体することを説明し、そして前回の
『その10』で、それがインフィニティの発生に繋がることを説明しました。
でもこれ、よーく考えると、
ここにも大きな問題が2つあるんです。
まず1つ目の問題についてですが、
以前の私の考えが正しいとすると、
同じ人間が世界Aと世界Bにそれぞれ1人ずつ存在するはず↓ってことです。
※クリックで拡大↓

ということは、
世界が合体したあとの人間の数は倍になってしまうのですが・・・
でも、それって何か変ですよね。
世界がAとBに分裂した際に個々の人間がそれぞれ2つに分かれたんだとしたら、
やはり、世界が元の1つに合体した際には個々の人間も1つに戻らないと帳尻が合わないんじゃないでしょうか。
ということで、あくまで私の考えではありますが、『破』と『Q』の間で発生したサードインパクトで世界AとBが合体し、人類がLCL化されて魂が放出された際に、
同じ人間の二つの魂が惹かれ合って一つに合体するイベントが発生した↓のではと私は考えているんです。
・・・まぁ、その直後に
中途半端にインフィニティ化されちゃう↑んですけれどね。
しかし、ここで2つ目の問題が顕在化します。
それは・・・
では、何故『Q』の登場人物達はインフィニティ化していないのか?↓
ということです。
だって、AとBのどちらの世界の住人でも分け隔てなくLCL化されるはずなのに、おかしーじゃん。
・・・これを紐解くヒントは、
人類のLCL化の機構にあります。
まず、個体生命(主として人間のこと)の持つATフィールドについて、TV版第24話と旧劇場版において
こんな表現↓がありました。
つまり、エヴァの世界においては、
ATフィールドは人と人との心を隔てる壁であり、個体生命の形を定義するものであるという関係がありました。
そして、旧劇場版においてリリスがアンチATフィールドを展開した際に、
こんなやり取り↓がありました。
つまり、
個体生命を形作るATフィールドは、ある強度(臨界点)以上のアンチATフィールドに晒されると中和されてしまい、個体生命の形を維持することができなくなっちゃう(ガフの部屋が開いちゃう)んです。
これが
エヴァの世界におけるLCL化の機構ってやつです。
・・・ということは、
リリスのアンチATフィールドの範囲が、人間がLCL化(インフィニティ化)される範囲と一致するはずです。
その観点でリリスのアンチATフィールドを見直してみると・・・・
そう、アンチATフィールドというと、物質化されたリリスにどうしても目が行ってしまいますが、
元々は地球表面全体のごく薄い範囲に展開していたはずなんです。
私は、このアンチATフィールドの範囲が、
旧劇場版のサードインパクトの際に発生した謎の十字架の高さより低い領域に収まる↓ものと考えています。
何故ならば、
人の魂(赤い光点)はこの謎の十字架よりも上の部分には存在せず、下の部分を流れていく描写となっている↑からです。
(※リリスに吸い上げられている部分は例外)
んで、この謎の十字架の高さはどの位かというと・・・
※クリックで拡大

これ↑を見る限り、ざっと
富士山よりもちょっと高い程度と推定できます。
つまり、アンチATフィールドによってLCL化されたくないのであれば、
海外に行って富士山よりも高い山にでも登らないと無理じゃね? ということになるんです。
<碇ゲンドウのセリフの真実>
・・・ところで、ちょっと話が変わるのですが、『破』において碇ゲンドウが
こんなこと↓を言っていたのを覚えていますか?
この↑
『我々』という言葉なんですけれど・・・皆さん、
碇と冬月の2人のことだと勘違いしていませんか?
実は、『Q』において冬月本人が、
自分は含まれないことを暗に示している↓んです。
しかし、上述した『破』の碇ゲンドウのセリフに『我々』という言葉が使われていることを考慮すると、
計画を立案したのは1人では無く最低でも2人のはずです。
・・・というか、この後のテキストを読んでもらえれば納得してもらえるんじゃないかと思っているんですが、私は、この計画の立案には
2人の人間が関与しており、現時点で明らかになっていない残りの1人こそが、
ネブカドネザルの鍵を使う際の最重要人物ではと私は考えています。
・・・さぁ、これで全ての材料が揃いました。
<『破』と『Q』の間で発生したサードインパクトの真実>
では、私の考える、『破』と『Q』の間で発生したサードインパクトの真実をご覧下さい↓
Aの世界の碇ゲンドウと冬月が、サードインパクト発生の前に、海外の富士山よりも少し高い山に予め登って待機
↓
旅のお供にネブカドネザルの鍵
↓
サードインパクトが起動して世界AとBが合体すると共にアンチATフィールド(おそらくアダム由来のもの)が展開
↓
アンチATフィールドにより世界Aの人間も世界Bの人間もまとめてLCL化されて魂が放出されるが、碇と冬月はアンチATフィールドの範囲外なのでLCL化されずに人間の状態を維持
↓
世界AとBの同じ人間の魂同士が惹かれあって合体する。このとき、世界Bの碇ゲンドウの魂が世界Aの碇ゲンドウに吸い寄せられると共に、世界Bの冬月の魂も世界Aの冬月に吸い寄せられる。
↓
世界Bの冬月の魂が世界Aの冬月の肉体に取り込まれる
↓
世界Bの碇ゲンドウの魂が世界Aの碇ゲンドウの肉体に取り込まれる・・・直前に、ネブカドネザルの鍵で魂を捕獲↓
・・・そう、破(世界A)の碇が言っていた『我々』とは、
世界AとB両方の碇ゲンドウ↓のことだと私は考えているんです。
そして、この観点に立った上で、『Q』において
碇ゲンドウとネブカドネザルの鍵が両方存在するであろうシーンを改めて見直すと、ある共通点が浮かび上がります。
それは・・・碇ゲンドウがセリフを言うシーンなのに、
碇ゲンドウの口が動く描写が一か所も無い↓ということです。
これは、
世界AとBのどちらの碇ゲンドウのセリフなのかを特定できないようにしているのだと私は考えています。
そして、この極めて異質な状況に拍車をかけるのが、
『Q』における冬月という存在↓です。
何故なら、あくまで上で説明した私の考えが正しいとすればですが、
冬月の肉体には世界A・B両方の魂が共存する・・・つまり両方の世界の記憶を持った超ハイブリッドな存在↑となっているはずなんです。
・・・そして、この一見あり得なそうな考えを受け入れることで、
『Q』の冬月のこのセリフ↓の意味をやっと理解することができるんです。
・・・このセリフの中で、
『ユイ』という人物を
『ユイ君』『君の母親』の二種類で表現しているのは、普通に考えれば極めて不自然ですよね?
でも、もしこんな背景↓があったとしたらどうでしょう?
・・・つまり、『Q』の冬月
(世界A・B両方の記憶を持っている)にとって、
『ユイ君』とは旧劇場版の碇ユイ(六分儀ゲンドウを婿にした)のことであり、
『君の母親』とは新劇場版の綾波ユイ(碇ゲンドウの嫁になった)のことではないかと私は考えているんです。
そして、同じことが
碇ゲンドウに対する表現の使い分けについても当てはまる↓んです。
つまり、このセリフ↑の中の
『父親』とは新劇場版の碇ゲンドウのことです。そして、
『碇』とは旧劇場版の碇ゲンドウのことであり、
犠牲にした『自分の魂』とは、
LCL化により自らの肉体から引きずり出してネブカドネザルの鍵に定着させたあの『魂』のことだと私は考えています。
・・・どうです?
今まで単に説明不足で不明瞭なセリフだと思っていたものが、急にクリアになってきてきた気がしませんか?
でも、私のこの考えが正解だとすると、
冬月のこのセリフ↓は極めて重要な意味を孕むことになります。
・・・そう、
『ユイ君』という表現になっているということは、このシーン↓が
TV版で碇ユイが消滅した場面の描写であるということになってしまうんです。
・・・でも、そう考えると
2つの点で辻褄が合うんです。
まず1つ目は、ユイがダイレクトエントリーしているのは
『コアユニット』ではなくて『コア』だという点↓。
(コアユニットについては『その5.5』を参照のこと)。
でも、新劇場版の初号機の中にあるのは
『コアユニット』なんです。
それに、『コアユニット』って、
硬い殻に覆われている↓ので、
その表面を透過してダイレクトエントリーできるようにはなっていないんです。
ということで、
『コア』に着目した場合、
ユイがダイレクトエントリーしているのが新劇場版の初号機だとすると矛盾が生じてしまうので、TV版・旧劇場版の初号機であると考えた方が辻褄が合うんです。
2つ目は、このシーン↓に登場しているものがエヴァの
『制御システム』であるという点です。
この
『制御システム』↑、どう見ても
エヴァに対して外部から着脱する外付けタイプですよね?
でも、新劇場版の綾波ユイは、
『制御システム』となって初号機の中に保存されている↓ことが開示されています。
つまり、
新劇場版の『制御システム』はエヴァに搭載可能な内蔵タイプなんです。
ということで、
『制御システム』に着目した場合も、
ユイがダイレクトエントリーしているのが新劇場版の初号機だとすると矛盾が生じてしまうので、TV版・旧劇場版の初号機であると考えた方が辻褄が合うんです。
おまけの3つ目として、
TV版でユイが消えたシーン↓についても挙げたいです。
そう、これ↑を見て判るように、このシーンは実はセリフだけで淡々と事実が語られるだけであり、
ユイの実験がどのようなものであったのか、そしてどのように消えたのかについての描写はなかったんです。
しかし、2006年に発売された
『NEON GENESIS EVANGELION MUSIC DVD』というものがあります。
これは、TV版の副監督、劇場版『DEATH』の監督を担当した
摩砂雪氏が、
TV版と旧劇場版の選りすぐりのカットと名曲とをシンクロさせた映像を収録したものですが、
極一部に本編には登場しなかった絵コンテレベルのカット↓が含まれているんです。

NEON GENESIS EVANGELION MUSIC DVD 17分37秒

NEON GENESIS EVANGELION MUSIC DVD 17分39秒
・・・これ↑
絵コンテレベルなので
細部の差異は差し引いたとしても、『Q』でユイがダイレクトエントリーするシーンとすげー似ていると思いませんか?
まぁ、
出自がちょっと微妙なのもあって根拠としては今一つなのは重々承知しているのですが、個人的にはこれがミッシングリンクだと面白いなーと考えています。
・・・げ!
この部分書いていたの6月半ばだったんですが、
6月20日に公開された残酷な天使のテーゼのMVに同じカット出てるじゃん(笑)
2018年のこのタイミングで公式映像の中に埋め込まれてるってことは、
公式設定だって言っているようなものだよね。
・・・いかがですか?
冬月のセリフが結構すごいことを示しているんじゃないかなー、という私の考え、そこそこ説得力あるとは思いませんか?
・・・でも、考察の連鎖はまだ終わりじゃないんです。
ここまでの私の考えが正解だとすると、
冬月のこのセリフ↓は更に重要な事実を示唆していることになります。
・・・そう、
TV版(世界Bに繋がる世界線)で行われたはずの実験を見ていたということは、
碇シンジも世界AとB両方の魂を持った超ハイブリッドな存在↓であることを意味しています。
(まぁ、世界Bの記憶は消去されているそうなので、ハイブリッドと言って良いか微妙ですが・・・)
でも、この観点で『Q』の碇シンジという人物を見直してみると、2つの点で辻褄が合うんです。
まず1つ目ですが、『Q』で碇シンジが回収されたのは地球の衛星軌道上だったのを覚えていますか?
この衛星軌道ですが・・・
国際宇宙ステーションから撮った写真と比べると、
ほぼ同じ高度↓であることがわかります。
んで、この
国際宇宙ステーションの高度は地球表面から大体415km程度のあたりを飛んでいるんですが、これは、
地球を1m(100cm)の球と考えたときに表面から3cmの高さに相当するんです。
・・・そう、地球スケールで考えると、
こんな感じ↓なので地表から大して離れていないんですよコレ。
つまり、この程度の高さであれば、『破』と『Q』の間で発生したサードインパクトの際にアンチATフィールドの範囲外なのは間違いなく、また、
仮に世界B(旧劇場版)の碇シンジからLCL化によって魂が放出されていたのであれば、簡単にたどり着けるんじゃないかと私は考えています。
だから、仮に、冬月が世界AとB両方の魂を持った超ハイブリッドな存在になっていたのだという私の考えが正しいのだとしたら、同じ考えを当て嵌めることができるので、碇シンジも世界AとB両方の魂を持った超ハイブリッドな存在になっているということは
十分にあり得る展開なんです。
次に2つ目は、碇シンジに関するミサトとリツコの会話↓です。
ただ、この会話を理解するには、ちょっと情報の整理が必要です。
まず、ヴィレの面々は世界B(旧劇場版の続き)の人達だと私はずーっと主張してきてます。
そして、それが正しいとすると、このヴィレの人達は
リリス由来の肉体を持っていることになります。
一方で、私の今までの考察が正しかったとすると、世界Aの人達は
アダム由来の肉体を持っていることが示唆されています。
そこで、ちょっとヴィレの人達の立場に立って考えてみて下さい。
よく見知った人間(TV版の碇シンジ)と姿かたちは同じだけれど、
その肉体は使徒と同じアダム由来のもの・・・
しかも初号機トリガー化の元凶であり、
全人類のインフィニティ化の諸悪の根源と目される男・・・
・・・うん、自分だったとしたら
どうやっても友好な態度をとることは出来ない相手なんじゃないかな。たぶん。
また、その呼び方
『コード第三の少年』↓というのは、明らかに
『TV版の碇シンジ』とは別の存在として認識していることの表れだと私は考えています。
そう、ヴィレの人達にとって、世界A(『序』『破』)の碇シンジは
正にバケモノで大罪人。冷遇するのは当然のこととして、もっと酷い扱いをしたって不思議では無いんです。
『Q』の公開直後から、ヴィレの人達(特にミサト)の碇シンジに対する態度↓が酷すぎるという意見が随所から挙がっていましたが、今まで私が書いてきたような背景があったとしたら、
むしろ当然の態度とは思いませんか?
・・・でも、そんな背景があった上で、それでも尚、
ヴィレの人達が彼を『碇シンジ』として扱おうとする(扱ってしまう)描写が随所にあります↓
これは、
世界Aの碇シンジの中に世界Bの碇シンジの魂が取り込まれており、またその事実をヴィレの人達が把握しているからではないかと私は考えています。
先に示したミサトとリツコの会話は、その最たるものではないでしょうか。
さらに言うと、これも『Q』の公開直後から多くの人が指摘していることですが、
ヴィレの人達が碇シンジに対してあまりにも説明不足だというのがあります。
でも、仮に、世界Aの碇シンジの中に世界Bの碇シンジの魂が取り込まれていることをヴィレの人達が把握しているとしたら、普通に考えれば、
世界Bの記憶を持っていることを前提として会話するはずですよね?
つまり、相手が知っているであろう事柄を
一々説明したりはしないはずです。
実際、このシーン↓で
『記憶の継続性が有る』と判断しているため、ヴィレの人達がそう考えるのも無理はないと私は考えています。
しかし、両者にとって不幸なことに実際にはTV版や旧劇場版の記憶は消去されてしまっており↓・・・
・・・その結果、
記憶が消去されていることを知らないヴィレの人達と碇シンジとの間で埋めようも無い程の認識のズレが発生してしまったのではと私は考えています。
いかがでしょうか?
仮に今までの私の考えが正しいとすると、『Q』という作品の全体に漂う
『形容し難い違和感』をうまく説明できると思いませんか?
・・・さて、そんな風に碇シンジを持て余したヴィレの人達↓ですが、『破』と『Q』の間で発生したサードインパクトの際、彼らは何故インフィニティ化しなかったのでしょうか。
それは、
『破』と『Q』の間で発生したサードインパクトの影響を受けないところまで逃げたからだと私は考えています。
でも、それってどこでしょうか?
だって、碇シンジと同じく地球近くの衛星軌道上に逃げたとすると、アンチATフィールドによるLCL化は避けられますが、自分の分身たる存在から放出された魂を取り込む可能性があります。
普通に考えたら、そんなの嫌でしょう。
つーことで、
魂すらたどり着けない遠方まで逃げたのではと私は考えています。
それは・・・
月です

何せ、地球と月の距離は、地球と国際宇宙ステーションの距離の
900倍。
こんだけ離れれば影響は皆無でしょう。
それに、
『ヴィレの本拠地が月である』という以前の考察にも繋がる話なので、まぁそれなりに整合性は取れているのかな・・・と思うのですがいかがでしょうか?
・・・とまぁ、ここまで書くとそろそろ
『そんなことより、ずーっと気になっているんだけれど序・破のネルフの人達(世界Aのネルフの人達)はどうなったの?』
という声が聞こえてきそうですが、『破』の最後に流れた『Q』の予告映像にこんなカット↓が挿入されていたのを覚えていますか?
・・・そう、
幽閉ってことは、『破』と『Q』の間で発生したサードインパクトの際に
アンチATフィールドから逃げられずもろに食らったであろうことは想像に難くないですよね?
つーことで、彼らは仲良く
全てインフィニティ化されてしまったのだと私は考えています。
いや、自分で書いといて何ですが、えげつない展開だなコレ。
・・・ということで、書かなきゃいけないことが沢山あって
話がかなーり発散してきちゃいましたが、今回のテキストで要は何が言いたかったのかを簡潔にまとめると・・・
『Q』のネブカドネザルの鍵には旧劇場版の碇ゲンドウの魂が既に入っていて、そもそも『破』と『Q』の間で発生したサードインパクトは、そのために引き起こされたんじゃね?
ということなんです。
だって、そう考えると色々なことの辻褄が合うし、ストーリー的にも繋ると思うんですよ。
何より、
『Q』のあの形容し難い違和感の説明がつくのが大きいんじゃないでしょうか。
<最後に>
さて、今回話題にしたネブカドネザルの鍵ですが、
最初の方の考察にも書いたように、
バビロニア文字(アッカド文字)で『ネブカドネザル』という名前が書いてある『何らかの検体』↓というのが真相のようです。
※クリックで拡大↓

ただ、素人なりに色々と調べてみたのですが、
どう考えても『カ』を表すバビロニア文字が80°位傾いているとしか思えない↑んですよね・・・
でもね、『破』のスタッフロールに、
古代語学(ヘブライ語・アッカド語を中心とするセム語学)のスペシャリストである池田潤先生の名前が出ている↓ことを考えると、
そんなミスをする訳がないんです。
となると、確証は無いのですが、
漏洩対策用のトラップの可能性もあるかな?・・・と私は思っています。
要は、例えばなんですけれど、総監督の
庵野秀明氏は、スタッフに対して
『この文字はネブカドネザルと書いてあるんだ』としか伝えていないのではないでしょうか?
確かにそれ自体は嘘でも何でもないですが、仮にそれを聞いたスタッフの誰かが第三者に漏らしてしまった場合、
『ネブカドネザルって書いてあるんだって』ということだけが広まっていくと思うんです。
しかし、このバビロニア文字を一から解読しようとすると、どうしたって
傾いた『カ』の部分で
『あれ?なんだこれ?』ってつまづくことになります。
だから、もし誰かが解読した上で話が広がる場合には、
『ネブカドネザルって書いてあるけれど表記がちょっとおかしい』という感じに広まっていくのではないでしょうか。
つまり、情報の広まり方で、スタッフに守秘義務違反があるか否かが判るって寸法です。
・・・考え過ぎかしら?(苦笑)
さて、次回の
『エヴァで多くの人が気付いていないこと その12』なんですが・・・
近日公開予定です。
・・・実は、半分くらいは書きあがっているんですけれど、細部の表現とか納得いってないとことかあるんです。
申し訳ないのですが、もう少しだけこだわらせて下さい!
・・・ではっ!