「エヴァで多くの人が気付いていないこと その2 」
日々雑記
さて、どれだけの人が付いて来ているか判りませんが、また
エヴァ関連の話題です。
『エヴァで多くの人が気付いていないこと その2』ということで、今回は
『Q』のカヲル君について説明したいと思います。
さて皆さん、『Q』のカヲル君って・・・
『序』『破』のカヲル君とは別人
だということに気が付いていますか?
つまりですね、TV版からの通算で考えると、『Q』のカヲル君は
3人目ってことなんです。
(※以前、考察で触れましたが、エヴァの新劇場版はTV版や旧劇場版の後の話であると私は考えています。)
『Q』のカヲル君が3人目である根拠は
4つあります。
<根拠1>
『Q』のカヲル君が3人目だとすると、
このセリフ↓の理由をサクッと説明できるんです。
カヲル 『まさか第1使徒の僕が、13番目の使徒に堕とされるとは・・・』
尚、このセリフを解釈する際のポイントは、カヲル君が
『第1の使徒』ではなく
『第1使徒』と言っている点。
たった一文字の違いが
全てを覆す布石になっているんです。
つまり、簡単に言うとこういうことです。
TV版と旧劇場版の世界では、使徒のナンバリングは『第○使徒』というルール
↓
固定枠として、第1使徒にアダム、第2使徒にリリスが存在し、それ以降は登場順に使徒に番号が付与されていく
↓
TV版の24話でカヲル君(1人目)が第17使徒として登場
↓
旧劇場版の最後でサードインパクト発生
↓
使徒の番号がリセット
↓
『序』『破』の世界では、使徒のナンバリングは『第○の使徒』というルール
『の』が入るので注意
↓
固定枠として、第1の使徒にアダム、第2の使徒にリリスが存在し、それ以降は登場順に使徒に番号が付与されていく
↓
『序』『破』のカヲル君(2人目)は、第10の使徒の次に登場したので第11の使徒
↓
カヲル君(2人目)の後に第12の使徒が登場(『Q』でアスカが『第12の使徒がまだ生き残っている!』と言ってることから推定)
↓
『破』と『Q』の間でサードインパクト発生
↓
使徒の番号がリセット
↓
『Q』の世界では、使徒のナンバリングは『第○使徒』というルール
『の』が入らないので注意
↓
『Q』の世界においても、本来であれば固定枠としてアダムが第1使徒、リリスが第2使徒になるはずだったのだが、アダムもリリスも機能停止(死亡?)状態であるため、第1使徒も第2使徒も空席となる
↓
カヲル君(3人目)が登場
第1使徒も第2使徒も空席であるため、順当に行けばパターン青と認識された段階で第1使徒の座を奪えるはずだった
↓
しかーし、リリスの結界に守られる形で第12の使徒が生き残っていた
↓
使徒の番号がリセットされる前のルールが強制復活
↓
『Q』の世界のルールでの第1使徒になるはずだったカヲル君、『序』『破』の世界のルールが復活した後にパターン青と認識されたため、第12の使徒の次の番号(13)が付与されて涙目
↓
つまりカヲル君(3人目)は、ルールの枠組みを超えた大どんでん返しによって『第1使徒から第13の使徒に堕とされた』というのが事の真相
↓
だけど、『第1使徒』と『第13の使徒』を1つのセリフの中で言及すると流石にバレバレであるため、『第13の使徒』を『13番目の使徒』と表現することでミスリードを誘っている
↓
そして、シーンは進み、カヲル君(3人目)の最期のセリフに繋がる
カヲル 『君のせいじゃない。僕が第13の使徒になってしまったからね。僕がトリガーだ。』
どうです?
判り易さを優先したため細部は端折ってますが、辻褄は合っているように見えませんか?
あと、さらっと書いてしまいましたが、3人目のカヲル君が正解だとすると、
2人目のカヲル君が第11の使徒の座に自然に収まるので、第11の使徒の不在問題についても、あっさりと解決しちゃうんです。
以上が1つ目の根拠です。
(個人的には、これだけで根拠としては十分な気もしますが・・・)
<根拠2>
まず、大前提として確認しておきますが、『破』の最後で起動しかけたサードインパクトを強制停止させて、
ニアサードインパクトという形に収束させたのはカヲル君(2人目)でした。
つまり、
ニアサードインパクトに関して、カヲル君(2人目)は主役級の当事者だったということです。
しかし、その事実を念頭に置いた状態で、『Q』におけるカヲル君のセリフ↓を見て下さい。
カヲル 『一度覚醒し、ガフの扉を開いた初号機は、サードインパクトのトリガーとなってしまった。 リリンの言うニアサードインパクト。 全てのきっかけは君なんだよ。』
そう、Qのカヲル君は、
『ニアサードインパクトのことは人(リリン)から聞いた』
と言っており、これはつまり
『ニアサードインパクトのことを直接知っている訳ではない』
と言っているのと同じことです。
これ、『序』『破』のカヲル君と『Q』のカヲル君が同一人物だとすると、
ものすごい違和感を感じませんか?
つまり、逆説的に『Q』のカヲル君が3人目であることの示唆になっているのではないでしょうか。
<根拠3>
2014年末の日本アニメ(ーター)見本市で公開された
『until You come to me.』のカヲル君。
3人のカヲル君が並んで描かれているのは、
TV版から新劇場版『Q』までの間に3人のカヲル君が登場していることの示唆でしょう。
<根拠4>
『Q』の劇場版公開時のパンフレット。
ここに、渚カヲル役の石田彰さんのインタビューが載っています。
そのインタビューの中で、石田彰さんは、エヴァの核心的な部分について庵野秀明監督からレクチャーを受けていたことを明かしています。
その上で、こんなことを言っているんです。
石田彰 『直接シンジと会話をできたことは、僕にとってものすごく大きいことでした。これまでは、一方的に『新劇場版』の今を生きている碇シンジに対する想いを、ちょっとずつちょっとずつ吐露してきた。それが、ようやく本人と話をすることができた・・・。これはカヲルにとってはとっても待ち望んでいたことだろうし・・・。うん・・・。』
この最後の言い淀んだ部分ですが、『序』『破』で碇シンジに対して想いを吐露していたカヲル君と、『Q』で碇シンジと直接会話したカヲル君とが別人であることを知っていたからこその
石田彰さんの本心の現れなのでは? と思うのは私の考え過ぎでしょうか?
インタビューで話を振られたけれど、核心部分なので真実を答える訳にはいかない。
だから、当たり障りのないことを言うしかない。
でも、カヲル君の立場に立って考えると・・・
・・・ということではないでしょうか。
・・・
とまぁ、以上の4つの根拠から、『Q』のカヲル君は3人目だと私は考えているんです。
私としては、かなり自信があるんですけれど、皆さんはどう感じたでしょうか???
<問題点>
実は、上述の根拠1の説明の中に、そのままだと
致命的に辻褄が合わない部分があるんです。
その部分が
超重要なので説明したいと思います。
まず、『Q』の世界では、アダムとリリスは機能停止(死亡?)状態となっています。
これは、
以前の私の考察でも書きましたが、
『Q』の世界の状態を作り上げるためには、どうしてもアダムとリリスを機能停止に追い込む必要があったんです。
しかし、そうなると大きな問題が発生します。
それは・・・
『Q』の世界では新たな使徒は登場しない
ということです。
だってそうでしょう?
アダムもリリスも機能していないんだから、新たな使徒が生まれる訳が無いんです。
『Q』で登場した第12の使徒だって、『序』『破』の世界の使徒の生き残りであって『Q』の世界で新たに生まれた訳ではありません。
でも、そうだとすると、
皆さんはある疑問を抱くはずです。
三人目のカヲル君はどこから来たの?
という風に。
・・・でも大丈夫。
その答えは
『序』の最後のシーン↓に開示されています。
つまり、こういうことです↓
・・・そう、カヲル君は、
ゼーレにより準備された生命体(群体)
だと私は考えているんです。
※2020/7/2修正
つまりカヲル君は、エヴァという作品に限れば3人しか登場していませんが、
それ以前にも何人も存在し、『Q』以降の分もストックされているのではないでしょうか。
そして、
○○○インパクトが起きる毎に1人ずつ目覚めてゼーレの駒として活動してきたのだと私は考えています。
なので、アダムとリリスが機能停止に陥った状態であっても、それに関係無く登場することができるって寸法です。
そんなばかな
と言う人が殆どだと思いますが、
世界の再生が何度も繰り返されてきたこを示唆する情報もあるんです。
『破』のこのシーン↓
背景に、手書きで刻まれたような奇妙な模様があるのですが、皆さん気付いていましたか?
この模様、全景↓を確認すると
相当な数が刻み込まれているんです。
↓クリックで拡大

私は、これらが
『今まで繰り返し再生されてきた様々な世界』を表しているのだと考えています。
ただ、正直なところ理解が追い付いていない部分ばかりなのですが、小さいドットが羅列されている部分については、
その世界で確認された使徒の数
ではないかと思っています。
何故なら、『Q』でも同じ場所が確認できるのですが、
『破』から2か所変化しているんです。
↓クリックで拡大

ここで、上の四角の部分における『破』と『Q』の差分を見ると↓のような形になります。
つまり、ドットの数が
『6個 → 11個』に増えているんです。
(※しっかりと確認したい人はBDで見て確認してください。DVDだと画像が粗くて見えないです。)
そして、『破』における上記シーンは第8の使徒を倒した後のシーンなので、それまでに確認(パターン青として認識)された使徒は、
第3の使徒〜第8の使徒の6体です。
(※第1の使徒と第2の使徒は固定枠として番号が付与されているので、この段階では実際にパターン青として認識されてはいない。)
一方、『Q』の上記シーンはリリスの結界を突破する前のシーンなので、『序』『破』の世界の使徒は、
第2の使徒のリリスを除いた11体が確認済みとなっています。
(※第2の使徒リリスはリリスの結界の中に居るので、外部からはどうやってもパターン青と認識することができない。)
この数字の符合、単なる偶然と片づけることができますか?
これに加えて、『Q』の下の四角の部分には、
『破』には無かった図形が描かれています。
これ、『Q』の地球だと私は考えています。
そして、その周囲にドットがありませんが、確認されている使徒が居ないので一応辻褄が合っています。
・・・どうです?
私の考えの真偽はともかくとして、
細部にまで情報が散りばめられているエヴァの奥深さを感じ取れたのではないでしょうか。
ということで、今回はここまでということで。
(というか、これ以降はヤバいネタばかりなの)
ではっ!
<2020/3/8追記>
2019/7/19に公開された、
シン・エヴァンゲリオン劇場版 特報2 には、
4人目のカヲル君↓が登場していますが・・・
Qで3人目のカヲル君が死んでしまったので、
この棺↓から出てきたんだと私は考えています。
※あくまでエヴァの作品に登場している人数です。
私の考えが正しければ、カヲル君は、元々TV版の前の世界からQのずっと後の世界の分まで何人も準備されているので、何らおかしい話じゃ無いってことです。
<※2020年2月20日追記>
そうそう、新劇場版のカヲル君が過去の記憶を引き継いでいる理由を『その15』にまとめてありますので、ご興味ある方は読んでみて下さい〜